「her/世界でひとつの彼女」の世界にひたってきた
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「her/世界でひとつの彼女」を見てきました。
少し未来の英語圏で、感情を持って成長するようにプログラムされた高度なOSの「her」と1人の男性が恋に落ちるお話。
AppleのSiriやGoogle NowやPepperやユージーンくんではまだまだですが、あと100年くらいたったら、こんなソフトウェアが出てくるんじゃないかと思わせる自然なストーリーでした。
画面がずっと暖かく明るい色調で、どちらかというとユートピア的な未来(上海ロケが元になってます)なんですが、人間関係の面倒臭さは今とそう変わらず、だからこそ自分のすべて(の個人データ)を把握してかゆいところに手が届く(しかも素敵な声の。スカーレット・ヨハンソンの声、いいです。こりゃ吹き替えは無理だわ)パートナーが現れたら人生楽しくなりそうです。
恋人じゃなくても、友達になってくれたら素敵。一人暮らしのお年寄りも、こういうパートナーと一日中話していれば認知症の予防にもなりそうです。
でも、だからこそ、いきなりいなくなったりしたらパニックを起こしそう。映画でもそういうシーンがあって、どきどきしてしまいました(OSのアップデートだったんだけど)。
それに、こんなに快適な相手との交流に慣れてしまったら、自分勝手で思い通りにならないリアルな人間の相手なんてしていられなくなりそうです。
映画はなるほどなな仕掛けでそうしたディストピアは回避されますが、もしOSがもっと高度だったら……と想像が広がります(こわいよー)。
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