Googleの自動運転カー、お年寄りや障害者の行動範囲が広がりそう
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これまでプリウスやレクサスの改造版でテストしてきたGoogleの自動運転カーですが、初めてゼロから設計したプロトタイプがお目見えしました。
これがおもちゃみたいでかわいいんですよ。顔が。
そして、Googleが初めてこの車に乗ってもらう人たちとして選んだのは、お年寄り、母子、介助犬をつれた女性、目の見えない男性でした。
Googleが2010年に自動運転カープロジェクトを発表したときは、「えーでも車を運転するのが好きな人は興味ないよねー」なんて思っていました。
でも、これはそういう人ではなく、動き回りたくてもそれが難しい人にチャンスを提供するプロジェクトだったんですね。
息子と一緒に試乗したお母さんは「忙しい中での送り迎え中に宿題を見てやることもできる」と喜び、仲の良さそうな素敵な老夫婦は「ちゃんとカーブの前にスピードを落としてくれるのよ。夫より運転が上手だわ」と言う妻に夫が苦笑。
目の見えない男性は「普通の人が普通に行っているどこかからどこかへの移動は、私にとっては不可能なことだった。でもGoogleがそれを可能にしてくれる」と。
他社の自動運転カーの多くは、いざとなったら人がマニュアル運転に切り替えられるというコンセプトですが、Googleのはこれまで運転できなかった人向けなので、ステアリングもブレーキもアクセルもありません。
実用化にはまだまだいろいろ時間がかかりそうですが、これはGoogle Glassよりもすごく役に立つプロジェクトなんだなぁと思いました。
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