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「よかれと思って」が怖い Twitterのアカウント停止騒動

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お得意様であるNBCの悪口をツイートするアカウントが我慢できなかったTwitterの社員がNBCにちくって、NBCはよく分からないまま被害届を出したら大騒ぎになってびっくり、という後味の悪い話。Twitterの説明を記事にまとめました。

悪口(というか、批判)を言っていたのはメディアの記者です。普通に考えたら、記者のアカウントを停止したらタダでは済まないことが分かりそうなもの。案の定、記者は自分のメディアでこのネタを公開。NBCはTelegraphの取材を受けて、「そりゃ被害届は出したけど、Twitterから言われたとおりにしただけで、こんなことになるとは思わなかった」とコメント。届けを撤回し、Twitterもアカウント停止を解除しました。

まず、Twitterも大きな会社になったんだなぁと思いました。NBCに「よかれと思って」ちくったNBC担当の社員にとって、お客様は広告をくださる企業様であって、ユーザーではなかったんでしょう。ソーシャルサービスにとって一番大事なのはユーザーだという考え方ができない人が出てくるほど、大きな会社になったんだなぁと。

それから、失敗を認めて謝罪するのはすごく難しい(当たり前ですが)ということ。Twitterはサービスダウンのときなど、必死に原因究明して早期に発表してすごいなと思いますが、今回の謝罪はあまりすっきりしません。知らないところで社員がやったことでご迷惑をかけましたが、基本は間違っていません、という感じが。アカウント停止の理由として「個人メールアドレスをさらしたから」ということは間違っていない、というのであれば、そのツイートを非表示にするべきなのでは。でもまだ読めます。このツイートを非表示にしたら、また騒ぎが大きくなるのは目に見えていますが。

あんまり楽しくないネタですが、Joy of Techのコミックを貼っておきます(拡大表示はオリジナルをどうぞ)。なお、クジャクがNBC(羽がNBCのロゴ)、尺取り虫が記者、青い鳥がもちろん、Twitterです。6コマ目(コマの進行は左上から右、です)のセリフは、「おいおい、ツイートは流れ続けなければならないはどうしたんだい?」「過去を蒸し返すなよ」って感じです。
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