Palm、ついに身売りか
Bloomburgによると、Palm Computingが今週にも売却に乗り出すようです。Palm PreとPixiの販売不調でVCに見切られたというところだと思います。
台湾のHTCと中国のLenovoが興味を示しているとか。HTCはAndroid携帯(Nexus OneとかDesireとか)やWindows Mobile携帯で元気なメーカーです。
プラットフォームの評価が高く、優秀な技術者もたくさんいて、経営陣もしっかり者がそろっていたはずなのに、持ちこたえられませんでしたか。可能性を見込んで参加したルビンスタインやAjaxianの2人とか、買収されたら離れるんだろうなぁ。
Palmは昔(1995年)、U.S. Roboticsに一度買収され、紆余曲折の末また独立したのですが、当時は創業者をはじめ思い入れのある人たちががんばったからそんなことができたわけで、当時のメンバーがいなくなってしまった今回は、本当の最期になるのでしょう。
ところで、創業者のジェフ・ホーキンスはどうしてるかなぁと思ったら、相変わらずNumentaで楽しそうに人工知能の研究をしているようです。仲良し3人組のドナ・ダビンスキーとエド・コリガンもまた一緒。ダビンスキーがCEOで、コリガンは今のところ取締役です。理論が高度すぎて私にはとても理解できないのですが、なんかHTM(Hierarchical Temporal Memory)という考え方に基づいたオンラインサービス(β)を提供しています。軌道に乗るといいなぁ。
もひとつところで、Palmの栄枯盛衰を描いた伊藤正宏さんの「Project Palm」、iPhoneアプリ(リンク先はiTunes Store)で出ています。おもしろいです。