みんな、アンドロイドで夢見すぎ
Android関連記事についての分析を、きょこ コーリングの加藤さんが書かれています。
わたしが気づいたのは記事内容ではなくて、タイトルのほう。
GoogleのケータイプラットフォームであるAndroidにからんででた記事の一部でフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をもじったものになっています。
昨日、ITmediaのニュースエディターから指摘を受けたのです。「うちだけで3本もある」と。
・神尾寿の時事日想: 携帯キャリアはアンドロイドの夢を見るか(Business Media 誠)
・グーグルの携帯向けプラットフォーム:アンドロイドはモバイル開発者の夢を見るか?(@IT NewsInsight)
・アンドロイドが見る携帯電話の夢(海外速報部ログ)
そういう話をしているうちにもう2本増えました。
・Androidは無料携帯の夢を見るか?(ITmediaエンタープライズ)
・無料携帯は実現するか:アンドロイドは夢を見すぎか?(@IT NewsInsight)
これはタイトルは違うけど両方とも中身は同じ(eWEEK記事の翻訳)なので実質的に1本ですが、合計で4本。それぞれの編集部は独立して動いているので、こういうことも起きてしまうのです。ちなみにこの記事は原題も“Does Android Dream of Domination?”です。
しかし、「Android」と「夢を見るか」を組み合わせている報道記事は、いまのところITmedia以外には見当たりません。
この組み合わせはあまりにも「ベタ」なので、「ここでやっちゃいかんな」と思ったのでしょうか? でも、ここで使わずにいったいどこで使うんだ、という考え方もあります。わたしは「使っちゃえ」派ですけど。
これに比べて、「流れよ我が涙、と警官は言った」というのはなかなか応用がききません。
なので、せいぜい「当面ないだろう、と担当者は言った」というサブタイトルをつけるくらい(ITmediaのトップページ参照)。まあ、ほとんどの人は気づかないと思うので……。
このAndroidを「VOCALOID」とか「とかちロイド」とかに置き換えると、対象記事はさらに増えてくるでしょう。
以上、VOCALOIDに夢を見すぎな松尾でした。