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技術マーケティングのヤクザな日常

PRとIRの狭間

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ニュースリリースにもPR系とIR系というのがありまして、同じリリースでも性格が違うためリリースを出すタイミングなどでちと困ったりします。
IR系のリリースは株主の方及びその予備軍の方へ公平に情報を伝える観点から、株価に影響しそうな情報はできうる限り早くマーケットに公開しなくてはなりません。それも広くあまねく。例えば売り上げに対してあるンパクトがある施策を推進する場合、それが決定した段階でリリース(うちだとマザーズなので東証へリリースを登録、公開)を出さないといけない。ポイントは詳細が決まったとか、契約を締結したと言う段階ではなく、それをやる!と決めた時点で速やかにということ。

で、実例で言うと今日 マイクロソフトさんとの協業についてニュースリリースを出したんですが、協業については先週末にすすめる方向を最終決定したので先週末にIRのリリースを出しました。内容は”マイクロソフト社との協業を決定しました。詳細は後ほど・・”とあっさりした内容です。
それでもって週末に協業内容をつめて内容を決定し今日、協業についてのリリースをPR系、IR系ともに出しました。当然詳細な協業内容付きです。

ここでちょっと困るのはPR系のリリースを担当している方で、既に協業するというリリースは出ているためどうしてもインパクトにかけるんですね。後、さらにPR系の発表だと意気込みとしてこのぐらいの売り上げを上げたい!努力目標を盛り込む事もある程度許されますが、IRとしては努力目標ではなく到達させるべき具体的な目標になる。といった感じでリリース内容も微妙に違って扱いがたいへん。

じゃあ富士通さんとかOracleさんなんかはニュースリリースをばんばん出していながら、IRのリリースはそんなに多くない。なんでかと言うと売り上げ全体に対するインパクトが低いからなんです。数千億の売り上げがある企業だと数十億の施策はインパクトの割合が低いということでIRとしてのリリースを絶対に出さなければいけないと言う事はないんです。当然、出す方が推奨されてますが・・・
豆蔵ぐらいのまだまだ売り上げ規模が小さい上場企業は1、2億の施策でIRリリースを出す。よってPR、IRの狭間で悩みも大きいわけです。さらに、小さい企業だとPR、IRの担当が一緒だったりしてますます大変。
ちなみに、面白い事にIR、PRの担当を分けている企業でIRは広報ではなくて総務部門に所属している企業も結構あります。業務そのものが違からでしょうね。

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