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技術マーケティングのヤクザな日常

ソフトウェア製品の価格

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ソフトウェアプロダクトなぞを扱っているとソフトウェアのライセンス、価格の体系化ってのは本当に厄介で、ストレスをいっぱい感じる業務の一なんです。

で、このソフトウェアの価格、まあ一般的に高機能だったり、マーケットでまだ存在しない製品であればそれなり高価だったりするわけです。ただ問題はあまりに高価すぎると世界をかえるほど広まらず、その製品の特性を活かしきれない場合も多々あります。特に利用者毎にライセンスが必要となる製品(例えばワープロとかプログラミングツールとか)なんてのは全員使ってはじめて利用価値が出てくるものも多いですから。電子メールなんてのがいい例かもしれません。

ちなみに、うちの商売ネタだとモデリングツールなんてのがあるんですが、ほんのちょい前までは10万とか20万とかしてたわけです。機能はとても高機能で設計者から開発者まで広い範囲をカバーしているのでこの金額もまあ、適切な価格といっても悪くないのですが、ただ技術者全員に持たせられない。よって一部の人が高機能なツールを使うという世界でとどまってしまってました。
それが最近だと世界がかわってまして、例えばスパークスシステムズ ジャパンのEnterprise Architectあたりだとだいたい2万前後の価格です。これならエンジニア全員に持たせる事もできるわけで、結果としてUMLを共通言語としてコミュニケーションできるようになります。これなんかは技術者全員が持つことで共通言語が広まる=新しい世界が開けたといっていいと思います。スパークスシステムズさんの場合、"Enterprise Architectは「現場で闘う人」のためのツールです。"と言ってるぐらいですからその人たちにあわせた機能に絞り込んで、そのかわり全員が持てるようにする!という考えなんでしょう。推測ですが。

あ、誤解の無いように言っておくと単に価格が高い安いという話しはべつにどうでも良くて、プロダクトの提供者が何を狙っていて、そのためにどのような機能が提供されていて、結果価格がどうのかというのが私のいつもの見方です。違う言い方だと、価格ってこれもりっぱな製品コンセプトの一部だよねって事です。

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