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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

「iOS、Android...企業はどのスマートデバイスを選ぶべきか?」その答えは...  その2

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昨日に引き続き、ビジネスでスマートデバイスを活用するという課題に取り組んできたインフォテリアの平野さんのお話です。

記事全文は、エンバカデロのブログにも掲載しました。

モバイル開発で再び個人が大事になる

ところで、モバイル開発に取り組んでいる開発者を見ると、昔パソコンでプログラムを作っていたのと同じようなワクワク感を感じているような気がします。これは、なぜなんでしょう。

「僕も元々エンジニアなんで、そのエンジニアの視点からすると、これには2つ理由があります。まず、制限事項がめちゃくちゃ多いという新しい環境です。」

モバイル環境は、PCと比較すると、メモリや通信環境、画面サイズなど制約が多い。一方、PCはどんどんリッチになって、メモリなど気にせずに使えるようになっている。制約が多いということは、未開の地が多い。制限事項が多いことで、能力さえあれば、個人が活躍できるようになっていると言います。

「例えば、今、PC向けにスペースインベーダ(80年代に流行したゲーム)みたいなものを作っても全然話題にならない。でも、iPhoneでスペースインベーダが動いたら、スゲー!ってことになりますよね。」

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制限のある環境の中で、個々人がつくるシンプルなアプリが価値を持つようになっているわけです。そしてもうひとつは、ハードウェアとの組み合わせです。

「PCというのは画面の中だけで一生懸命やっていました。でも、スマートフォン、持ち運んで、そのセンサーに応じて何かやる、といった、今までPCになかったことをやる。この楽しみ。ハードウェアとの組み合わせの楽しみというのが、個人の創造力をかきたてるんですね」

企業はどのスマートデバイスを選ぶべきか?

企業がスマートデバイスを導入使用する場合、どのデバイスを導入すべきか、悩まれることが多いと聞きます。

「デバイスのシェア予測はどうなっていますか?と、皆さんデバイスの選定をとても気になさるんですよ。で、間違っちゃこまる、と。」

でも、どのデバイスが今後数年間にわたってメジャーになるかは誰にも予想できない。また、それは国や産業分野などによっても違う。

「実際のところ、今回iPadを選択して導入したからといって、来年全社展開するときには、Windowsかもしれないわけですよ。そのときにまたゼロから作り直すんですか?」

誰にも予測できないことを考えてもしょうがない。むしろ、予測できないそのハードウェアを考えるのではなく、では、それを他の方法で解決出来ないかと考える姿勢が大事なのだといいます。

「変わるかもしれないと考えれば、逆に変わってもいいようにするにはどうしたらいいかという視点になります。そうすれば、絶対ソフトウェアに視点が来るはずなんですよ。」

ビジネスが導入したハードウェアによって引きずられてしまう、身動きがとれなくなってしまうというのであれば、本末転倒になる。

「重要なのは、今あるものを活用して新たなプラットフォームに展開できるようにしておくこと。そのためのマルチプラットフォームサポートなのです。」

なるほど、最近のDelphi採用の理由も、類似していて、今回はWindows 7や8に対応することだけかもしれないけど、今後モバイルデバイスの導入が見えている。そのときに作り直しじゃなくて、今回作ったものを活用したい。それならばiOSやAndroidにも対応しているDelphiがよいと、上のレベルで決定してもらえるようになっています。

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「そうですね。Handbookもマルチプラットフォームサポート。どのデバイスを導入するかに関係なく、今あるものを活用していける。ハードウェアの壁をソフトウェアなら越えられるのです。このことは、ソフトウェアベンダーとしては、声を大にして言っていきたいです。」

平野さん、ありがとうございました。

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