異動の季節にツラいアマオケ生活
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アマオケのメンバーは、転勤に対してはどうにも対処しようがない。とても通えるような距離ではないところへと転勤ともなれば、長く所属しているオケを離れなければならなくなる。実際、海外勤務になって、もう何年も休団している団員もいる。
だが、たとえ転勤になろうが長期出張になろうが、なんとか都合をつけて参加する連中もいる。そういう自分も、以前苫小牧に半年出張となったことがあり、休暇のタイミングを練習や本番に合わせるように調整して、それほど欠席することなくこなしたこともある。
突然の辞令に、プライベートのことなど考える余裕もなく、アマオケの活動は白紙撤回せざるを得ないというのが普通だが、こういう連中の考え方は、「とりあえずなんとか出てみるか」で始まるようだ。
これは世代なのだろうか、とも思うのだが、先日、元上司と飲んだ際に「そうや、やることが前提でいっとったな。いいわけなんか聞いとらんかったで」とのこと。時代の勢いもあったのだろうけど、まずやることありきで、どのようにしたら可能になるのかを次に考える、という思考法が身に付いているわけだ。
今できることを積み上げていく、という思考法は、安全確実でリスクは少ないけれど、冒険も飛躍も少ない。やりたい、という気持ちがあれば、それをどうやったらできるようにするか、そう考えて取り組んでもらいたいと思う。
秋になり、また異動のシーズンではあるが、せっかく続けたアマオケを、ひとつの試練でやめてしまうという残念な決断を安易にしないでほしいと願う。
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