ビッグサイトに下見に行ってきた。モバイル開発時代のプロジェクター受難
先日、東京ビッグサイトに会場下見に行ってきた。12月のイベントの下見なのだが、すでに会場を決める前に一度見ているし、そもそもビッグサイトは参加者としても数えきれないぐらい行っているしで、今回は、あくまでも主催者として、細部の確認をしに行ったかたちだ。
ビッグサイトというとどうしても展示ホールという印象があるが、あの印象的な三角をさかさまにしたかたちの建物が、今回借りる会議棟だ。
建物が巨大なので期待してしまうが、中は超巨大なホールというわけではなく、今回借りる6Fだと、4面に仕切れる大会議室があり、そのまわりに小さい会議室がある。借りるのは、そのうちのほぼ半分。仕様書どおりだと200名は入れる寸法だが、実際それだと歩く隙間もないので、約150名の収容となる。
写真は、椅子だけ、いわゆるシアター形式のセッティングだが、我々の場合、机も入れる。
写真を見て分かるように、スクリーンはセンターに1面のみ。プロジェクターも釣りではなく、机置きなので、会場の広さのわりに、全面を使うというわけにはいかないのがちょっと痛い。
とはいえ、今回の予想人数としてはほぼ要件を満たしているので、この中で最適なセッティングをすることになる。実際、会場でサイズ感を見ておくと、最終的なセッティングの調整で感覚的な議論ができる。これが図面だけだとなかなかそうはいかない。当日の修正などが入ることになり、かえって手間だ。そういった意味で、事前に見ておくは、大事なのだ。
ところで、今回の下見でも議論になったのだが、プロジェクターに映し出すPC映像の解像度、それから何をどうやってつなぐか、という点が、近頃変化してきている。
まず、数年前であれば、たいていの人はWindows PC持ち込みで、1024x768でなんとかいけた。でも最近は、Macが増えている。解像度ももうすこし横長で高解像度が必要となるケースが多い。
そのとき、プロジェクターの性能はもちろん、スクリーンのサイズも問題になってくる。写真のスクリーンは、4:3なわけで、ここに横長のサイズの画像を出すと、当然上下が無駄になる。その分サイズも小さくなる。昔の4:3のテレビでハイビジョンを表示するのと同じだ。
最近のPCやMacの出力に対応するには、プロジェクターだけでなく、こうした備え付けのスクリーンサイズも対応しなければならないため、すぐにというわけにはいかないようだ。
もうひとつ問題になるのが、スマートフォンなどのモバイルデバイスの出力。最近では、HDMI出力が受けられるプロジェクターも増えているので、この方式で投影することもできるが、HDMIケーブルも長いのがなかなかなくて、とか別の問題も生じる。
今回は、どうやら開発中のMobile Studio(Delphi / C++で、ビジュアル開発によってiOSやAndroidなどのネイティブのモバイルアプリが作成できるという開発ツール)を見せる計画らしく、実機を使った場合の投影が可能かどうか、打診が来た。ということで、この辺の問題を片付けないといけないのだ。
ちなみに、9月に行ったDavid Iの記者向け説明会では、タブレットの出力をHDMI経由で投影していた。
ところで、会場下見では、自販機や喫煙コーナー、トイレなど、周辺設備の確認も重要。フロアをぐるっと一周したら、こんなミーティングスペースを発見した。
結構な人数が集える場所なので、前日行われるというコミュニティの集まりDelphi Talksの延長戦をやってもいいかもしれない。