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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

そしてマーラーはどうなったのか?

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2010年の抱負【9aa2】で、マーラーの9番に取り組むことに触れた。これは1月の話だが、演奏会は夏なので、ほぼ半年。もちろん、これをフルテンションで乗り切るのは至難の業であり、初期段階の練習を相当こなしてからは、実際のところ仕事に没頭していた。

特に、ここ数ヶ月、仕事の方のエンバカデロはグローバルに好調で、日本法人を任されている身としては、これに続かなければならないよね、というのと、実際いろいろな動きがあると忙しくなるのとで、落ち着いて練習に打ち込むということができないでいた。だが、ようやく第2四半期を乗り切り、グローバルの中でなかなかの成績を残し、かつ、インターナショナルのトップを務めるナイジェル(この写真はちょっと実物より相当若い)の来日をこなしと、一段落ついた。

そしていよいよマーラーである。

現状を報告すると、個人的には、いちおうすべての箇所をさらい終わってはいるものの、難所である箇所、それから細かく追求すべきところ、というのがまだまだ手付かずだ。

具体的に何がどう困難なのかというと、例えば次のような箇所だ。

M9

音価が異なる中で、3連符もあり、テンポもゆれる。演奏する側としては、万全の体制であらゆる変動に対処できるようにしておかなければならない。しかも、ここに、装飾音が加わる。

マーラーの装飾音は、オマケではなく、音楽のキャラクターをかたち作る重要な要素だ。なので、これを全部無視してかかるわけにはいかない。もちろん、全体のバランスの中で、どの装飾音を重視し、どれを軽くさばくかを決めていかなければならないのだが、それを判断できるようになるためにも、まず、この流れについていけなければならないのだ。

さて、これからの練習方法としては、当然全体練習が重要になる。だが、同時にいきなり全開で練習に臨めるように、日々のトレーニングが欠かせない。

かくして7月は朝練復活だろうか。それとも涼しい夜練か。もちろん仕事をおろそかにするのではなく、完全両立がかえって重要な能力だったりすので念のため。

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