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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

あの「Delphi」という名前の会議室のある会社を訪問してきました

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以前、エンバカデロにもやってきたZiddyちゃんが、ユビキタスさんを訪問した回を見ていたら、なんと、「Delphi」という名前の会議室があるというではありませんか。組み込み業界ということで、エンタープライズ向けやデスクトップ向けの開発ツールやデータベースツールをメインにビジネスを展開しているエンバカデロとは、微妙にエリアが異なるものの、同じ空気を感じたので、早速訪問してみました。

ユビキタスさんのオフィスは、新宿西口のファーストウエストビルにあります。ここは、その昔、ボーランドの新宿オフィスがあった場所。デベロッパーキャンプも何回か、このビルの会議室フロアを使って実施したことがあります。なにか縁を感じますね。

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さて、こちらがうわさの「Delphi」会議室。「C」会議室の隣にあります。

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今回は、家髙社長にお時間を作ってもらい、ユビキタスの取り組みについて、またエンバカデロの取り組みについて情報交換しました。ユビキタスは、「小さく」「軽く」「速い」をモットーに組み込み向けのソフトウェアを主に開発、供給されています。

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その中で、訪問前に注目していたのは、QuickBootという製品です。コンピュータのだめなところって、起動が遅いところ。以前ボーランドの会長を務めていた原丈人氏も、数年前に、PCの起動時間の相変わらずの遅さを指摘し、「これを進化とはいわない」と言い切っていました。しかし、QuickBootは、起動1秒です。原理を読むと単純なのですが、それを実装できるのはすごい。

お話を伺うと、製品化の裏には、エンジニアの職人魂があったとのこと。初めは、10秒とかのオーダーでブート時間短縮を進めていたところ、最後には、5秒、3秒と極限まで切り詰め、ついには1秒を切ったとのこと。

開発者にとって大事なこととして、ストイックなまでにものごとを追求することもあるが、同時にコードの美しさも追求しなければならいとのこと。美しいコードは小さく、速い。つまり、職人と同時に芸術家的な要素も持ち合わせなければならないということです。

こうして研ぎ澄ました結果が、QuickBootをはじめとする小さく速いユビキタスの製品なのだなと納得しました。

さて、最後にノベルティの交換。エンバカデロからは、Delphi会議室にちなんで、DelphiのコードがプリントされたTシャツなど。

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ユビキタスさんからは、ネットワークをイメージしたコーポレートサインのドットをあしらったストラップとボトルをいただきました。

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家髙社長、そしてアレンジいただいた半田さん、ありがとうございました。

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