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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

4年目に突入したデベロッパーキャンプ、よい刺激の機会を得て終了!

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昨日、ついに4年目に突入したエンバカデロ・デベロッパーキャンプ(最初は「ボーランド・デベロッパーキャンプ」でスタートしたのですが)が無事終了しました。今回は、期初であり、OpenSource Worldと同時開催であり、来日した本社スタッフのPhilipが超短期滞在でありと、結構あわただしく、しかも手持ちの一眼レフが壊れてしまったりとハプニングもあって、即日レポートできずに終わってしまいました。

今回は、Embarcadero All-Accessというオンデマンド型のツールセットソリューションの製品担当ディレクター Philip Rathleが来日。All-Accessの概要をデモを交えて紹介しました。

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All-Accessを単にツールのバンドルセットと捉えると、お得なパッケージで終わりなのですが、これをツールクラウドインフラとして見ると新しい可能性が見えてきます。All-Access Serverというツールを供給するサーバーは、皆さんが社内に構築することもできるので、自社向け、お客様ないしは協力会社向けのツール環境提供インフラとしても利用できる可能性を持っています。

All-Access以外の新しいトピックとして紹介したのが、Delphiによるタッチコンピューティングのサポート。次のバージョンのDelphiのプレビューですが、タッチスクリーンの操作を、Delphiのイベントとして処理して、従来アプリケーションでも新規アプリケーションでも、この新しい入力デバイスの機能を活用できるようになります。これは、ビジュアル的にもとてもインパクトがありますね。

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ビジュアル的といえば、今回Delphiの開発事例としてフォーラムエイトさんにご協力いただいてバーチャルリアリティソフトの展示をしていただきました。その中で特に興味深かったのが、神田川を上るバーチャル体験ソフト。ちょっとお願いして、神田川の支流である日本橋川を上らせてもらいました。

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日本橋川は、エンバカデロのオフィスのある飯田橋と水道橋の間ぐらいから神田川より分岐します。今では、高速道路の下になってしまってすっかり目立たない都市河川ですが、お江戸日本橋のあの川です。

写真はちょっとわかりにくいですが、その高速道路を取り除いた状態を体験しています。

さて、今回はパネルをいくつか企画しました。ひとつ目は、「開発者にとっての開発生産性とは?」まつもとさん、古川さん、星さんにご登壇いただき、ディスカッション。

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こちらについては、星さんが壇上からTwitterで中継いただきました。

もうひとつは、Delphiコーディングスタイル。

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日頃、デベロッパーキャンプのテクニカルセッションを担当されている講師陣がそれぞれの経験からコーディングスタイルについて激論。会場も巻き込んで楽しいトークが展開されました。

この種のパネル系のセッションは、いわゆる講義形態のかしこまった技術セッションでは得られない本音部分の話や、ちょっとしたヒント、新しいインスピレーション、それからパワーをもらうことのできるよい機会だと思います。

今回はこれに加え、懇親会形式の番外セッションも実施し、本当によい刺激を得る機会となったのではないかと思います。皆さん、ありがとうございました。

 

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