オルタナティブ・ブログ > Allegro Barbaro >

開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

Delphi Prismなど、発表いろいろ

»

先週から今週にかけて、いろいろ新しい製品の発表などをしてきました。今回発表した製品のひとつは、まだ「プレビュー」段階でもあり、まだまだ年内にいろいろと発表が続きます。

時系列順に簡単にまとめましょう。

InterBase SMP 2009日本語版
先週発売開始した、コンパクトRDBMSの新バージョン。標準でマルチコアなどのSMPサポートが入っていること、セキュリティ機能の強化などがありますが、特に注目すべきは、ToGo Editionというアプリケーション組み込み用のエンジン機能です。2MB未満のデータベースエンジンをアプリケーションとともに配布することができ、InterBaseの機能をコンパクトに利用できます。パッケージアプリケーションなどの用途向けで、OEM形態での配布になります。

Delphi Prism
.NET向けの新しいDelphi製品です。Delphiは、ネイティブ開発向けに強化を続けていますが、.NET向けは、Win32との互換性重視よりも、.NETの新しいテクノロジーをキャッチアップすることに注力するという方針転換を行いました。
IDEも、Visual Studio Shellを採用し、.NETの他の開発機能を活用して開発を行えるようにしています。なお、誤解ないよう、Delphi PrismのほかにVisual Studioを購入しなければならないということはありません。Delphi Prismには、Visual Studio Shellが入っており、単独でインストール、実行できます。また、Visual Studioがあらかじめインストールされていれば、そのプラグインとして利用できます。
ちなみに、製品の方向性としては、オープンソースのCLRをサポートしていくことで、Windowsプラットフォームだけでなく、LinuxやMac OSもターゲットとして展開していく計画です。

第11回エンバカデロ・デベロッパーキャンプ
恒例のデベロッパーキャンプは、12月3日(水)に、AP浜松町(東京・大門)にて開催することになりました。プログラム内容も決まり、本日より申し込みを受け付けています。

ちなみに、海外では、アメリカのPDC、ドイツのEKONとイベントの真っ最中。上記のDelphi Prismはまさにこの辺のイベントに合わせての発表ということになります。

Comment(0)