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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

ヤァ、ボブ!それはいい質問だ。

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ハイみんな、

デバッガ使ってみたんだけど、変数の表示で文字化けしてね?
ボク何か忘れてる?

ボブ
 
ヤァ、ボブ!

それはいい質問だ。バグレポートしてくれ。

ジョン
 
入れたよ

ボブ
 
ありがと

ジョン

なんとも親しげなエンジニア同士の会話です。しかし実は、これは初対面同士の会話、しかもボブがお客様でジョンは社員だったりします。この会話はまったく架空で、それらしい雰囲気で日本語にしていますが、現実のフィールドテストでは、こんな感じの英会話がニュースグループで繰り広げられています。

ロン=ヤスじゃないけれど(古い?)、アメリカでは、ファーストネームで気軽に呼び合うのは日常ですし、エンジニア同士の会話に社交辞令的な修飾は一切不要と、ときにフレンドリーに、ときにそっけなく会話が進んでいるのです。

一方、日本は「型」を大事にします。これは日本のよき文化のひとつですが、初対面のボブとこんな会話をしているジョンには、形式にこだわる日本のやり方がいまひとつピンときません。

現在展開しているフィールドテストは、世界のテストプログラムに日本のユーザーの皆さんを招き入れる取り組みです。ピンとこないジョンは、形式にこだわらずなんでも聞いてくれ、とりあえず進めましょう、というスタンスです。でも、実際には、その間を埋める取り組みが必要なのだと思っています。

今や簡単に使える翻訳ソフトやオンライン辞書があり、伝わるだけでいいのなら、そんなに英語の経験がなくてもそれなりに作文できます。しかし、実際には、「いつもお世話になっております~よろしくお願いします」みたいな、日本的な感覚から、「ジョン、質問いい?」みたいな軽いノリへのギャップも大きいのかなと思います。

その間を埋める取り組みというのは、このブログもそうですが、書き方ガイドとか、こんなスタンスでどうでしょう、といった提案などを進めつつあります。もっとも、日本人同士の会話でも、「ハーイ、フジィサーン!」とまではいかないまでも、気軽にものを聞ける雰囲気作りが必要ですね。弊社のエンジニアも結構アメリカナイズされていますので、むしろ、「ヤァ、ボブ、それはいい質問だ」のノリで、社交辞令関係なかったりするんですけど。

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