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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

外資系マーケティングのゴールデンウィーク対策

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さて、もうすぐゴールデンウィークです。世の中には、ゴールデンウィーク進行というやっかいなものがあって、この時期、通常納期+ゴールデンウィーク期間で製作物などが進むため、多くのことを早めに手を打たなくてはてはならず、忙しくなります。

しかし、外資系の場合、日本以外は普通に仕事が進み、しかも、正月でも、ハロウィンでも、クリスマスでもないのに、何で国民全員まとまって休むんだと、不思議がられる日本の行事は、それほど浸透しておらず、その辺の周知徹底も欠かせません。

おおむね、次の2点に絞って、ゴールデンウィーク対策をします。

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日本の事情を勘案しないで、4月30日とか5月1日に世界同時の製品発表なんかを企画しないように、相当前から根回しをしておきます。もちろん、緊急ニュースは回避不能ですが、最初からこちらのカバレッジが期待できない時期に当てるなよ、ということです。「日本人は、休暇を取らないから、政府が国民全員休めとナショナルホリデーをまとめたのだ」とか説明し、「ナイス・ガバメント」みたいな、あんまり共感できないリアクションをもらって受け流したりします。

仕込み
一方、彼らにお願いしておくことは、日本のゴールデンウィーク進行同様、あらかじめリクエストを入れておきます。ただ、こちらがゴールデンウィークですぜ、ということを理解しておいてもらわないと、連休真っ只中にメッセンジャーが飛んできたり、メールでいっぱい質問が入ったりという事態になります。うまく事前に説明して、宿題を渡しておけば、日本の業者さんとは違い、海の向こうは営業してますから、仕事を預けたままゆっくり休暇を楽しめます。

とはいうものの、世の中が休んでいるときに、突貫工事を行うのは世の常です。昨年も、CodeGear Webサイトの立ち上げを5月1日に行いました。今年も、Web 3.0プロジェクトなるものが進んでいます。昨年は、すっかり休みの間にHTMLを書くという日々でしたが、今年は、連休が二分されているため、谷間の期間に対処ができそうです。

マーケティングの仕事は、外向けの露出ばかりでなく、その前の仕込み、調整などさまざまな仕事の連続によってはじめて成り立ちます。大型連休などがあると、そのいずれかが寸断してしまいがちですが、うまく自分の手を離れるところに連休を持ってくると、結果的に10日も20日もリードした展開が可能になるのです。

このブログを読んで「そうか!」と思っても今年は手遅れですね、ごめんさい。

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