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花粉症の季節。松脂性格判断

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今年は一足早く花粉症の季節や到来しているようで、「ハ・ダ・ガ・ヅ・マ・ッ・デ・マ・ス」と、くしゅんくしゅんやってる人が増えてきた。自分は春先の花粉にはやられないはずなのに、ここ数日鼻が詰まってるなと思ったら、どうも風邪だった。

もっとも、花粉以外にも、ハウスダストやキウイなどいろんなものでアレルギー反応を引き起こすようで、結構くしゃみに忙しい。実はヴァイオリンにもアレルギー反応の要素が隠れている。そう、松脂(ヤニ)だ。

ヴァイオリンは、弦を馬の尻尾の毛でこすって振動させて発音させる。馬の尻尾は、そのままではキューティクルがいっぱいでツルツルしているから、松脂をつけて摩擦係数を上げる。一般的に、低い音の弦楽器のほうがガタイもよく、弦も太いので、ねばねば度の高い松脂を使う。ヴァイオリンとヴィオラは共通のことが多いが、チェロ用、コントラバス用と粘度が増して、摩擦係数も上がる。バリバリ弾く必要のある曲なんかでは、演奏会のときにコントラバスの松脂を借りに行ったりするが、普段からヴァイオリンにこんなものをつけていると、体には悪そうだ。まあ、とにかく、その松脂の粉が鼻に入ったりするとクシャンとなる。

松脂は、たいてい丸い形に成型されて、やわらかい布に張り付いている。これを持って、弓にごしごしつけるのだが、使い方で性格が出る。

このように松脂を均等に使っていく人は、まれに見る几帳面な人か、よっぽど育ちがいい人だ。子供のころも、きっと消しゴムを最後まできれいに使いきったのだろう。小さくなった消しゴムをカッターで切り刻んで、机の穴に詰めて遊んだりなんかしたことがないのだ。

ひたすら単一方向に松脂を消費する彼は、限りない集中力を持った努力家だ。気持ちのいいパッセージをさらりと弾いて練習を済ませてしまうことなんかなく、難しい指使いをこれでもかと繰り返し練習する。たいていの音楽家は、こういった努力家なのだが、途中で集中の糸が切れ、松脂もパリンと割れてしまうのだ。

このような特殊な記号を馬の尻尾によって表出させるとは、薔薇十字団か決して名前を明かすことのできない秘密結社 に属しているに違いない。あるいは、バランス感覚があるようにがんばってみたものの、やっぱり偏向してしまった自分を少しかわいいと思っている人か。

彼こそは、諸行無常を理解している哲学者だ。松脂をきれいに使おうと思っても、万物は流転するという真理が、そうさせてくれない。あるいは、自分の高価な松脂を団員みんなで共有できるようにしている博愛主義者だ。

真偽のほどはともかく、オケの弦楽器連中は、みんな人の松脂の状態を頭の片隅で気にしているものだ。ちなみに自分の松脂は、アレルギー対策を施した抗アレルギー松脂

で、その状態だって? あぁ、それだけは勘弁してくれ、沙羅双樹の...

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