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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

新年早々のキックオフ

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新年明けましておめでとうございます。

新年といえば、外資系では、この時期によくニューイヤーキックオフなるものを開催します。会計年度の区切りによって、新年早々ではなかったりいろいろですが、とにかく年度の初めにみんなで本社やホテルなんかに集まって、会社の戦略を理解し、スキルアップして、おまけに士気を高めて今年もがんばろー、とやるわけです。

この種のキックオフには、大小いろんな規模がありますが、その種別はだいたい、会社の戦略や販売スキルを伝達する「教育型」、みんなの経験を持ち寄ってディスカッションしたり情報交換する「コミュニケーション型」、派手な演出で社員のやる気を引き起こす「士気高揚型」に分けられます。教育型であっても、全体ミーティングでは、えいえいおー、とやってお祭り気分で士気高揚型になったり、分科会ではブレインストーミングになってコミュニケーション型を取り入れたりと、混在することも多いものの、全体のトーンは、どれかに寄っています。ちなみに、今週開催しているボーランドのキックオフ(といっても自分は2年ぐらい参加していないのですが)も、最近はどちらかというと教育型、ちょっと前は、士気高揚型だったかと思います。

コミュニケーション型だと、それほど大きなうつわは必要ないので、ホテルで何百人、何千人なんていう規模にはなりません。今年は、私の所属するCodeGearのマーケティングでも、「ミーティングがあるから、15日の週に来てちょうだい」といわれていたのですが、どうもセールスのミーティングと一部合流して、キックオフミーティングっぽくなる気配があります。といっても、本社内で小規模に行う、コミュニケーション型のミーティングのようです。

コミュニケーション型は、すがる資料がなかったりして、チョイリンガルにはかなりハードです。少しでも議論に参加していないと、緊張が持続せず、ネイティブの嵐に遭難してしまいます。また、陰で居眠りするには、人数が少なすぎます。そのため、持ちネタを準備して、あれやこれやと積極的にかかわっていかないとなりません。ただ、ここで少しでも議論にかかわって、こちらのネタをインプットしておけば、先方もこちらの事情を理解しやすくなり、後々のコミュニケーションが楽になりますから、この努力はきっと報われると考えるべきです。

ところで、1月のこの時期に1週間キックオフに費やすのは、正直しんどいな、といつも思います。いろんなことが、キックオフの場で最終的に決めよう、と保留になってしまうことが多く、ただでさえ正月休みのハンディがあるのに、なかなか準備に入れず、あとで苦労することが多いからです。そんなことなら、正月返上でいいから、年初早々から始めてもいいよ、と思うのですが、本社の連中もクリスマス休暇明けから準備に入るとなると、まあこれぐらいの時期なんでしょう。

いっそ、期初を1ヶ月ずらせばいいんだよな、とも思います。実際、2月始まりの企業とかも結構あり、彼らが少し余裕ありげに見えてしまうこともあります。「隣の芝は…」でしょうか。

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