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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

異文化、その言葉のニュアンスが違うんだよねといわれても、あぁ!

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今回、本社のコーポレートメッセージ策定のミーティングに参加することができました。コーポレートメッセージというのは、PRの基本に据える、企業価値をぶれずに発信するための重要アイテム。ここから、ブランディングや個々のメッセージ発信を規定していくのです。メディアトレーニングなんかでは、いかにあらゆる質問に対する回答から、コーポレートメッセージに導くか、なんていうテクニックを伝授されます。今回、CodeGear設立にあたって、そのコーポレートメッセージも新しく定義しようというわけです。

このミーティングの前に、何回かブレインストーミングがありました。一回だけ電話で参加したことがありましたが、そのとき出てきたのは、技術的に濃いメンバーばかり。議論があまりにテクニカルに偏ってて、エージェントがちょっと辟易してました。今回、それらのインプットを参考に、そのエージェントがメッセージのドラフトを作ってきました。これを最終化するために、みんなでああだこうだ言おうという機会が設けられたのでした。

ところで、いくつかのメッセージのひとつに、「superior technology」という言葉があり、「いや、ちょっとそのニュアンス違うんだよな」という議論が始まって、こちらはおとなしくしているしかない状況になりました。仮にこれをそのまま日本に持ってくるにしても、superior だろうが innovative だろうが、対訳ではない日本語として的確な表現を探すだろうし、ネイティブの彼らが「しっくりこない感」を解消する議論なので、チョイリンガルには踏み込めない領域です。

もっとも、今回は、「各国に展開するときは、その国の文化や言語によって、表現方法とか色とか語感とかが違うだろうから、別の努力が必要だ」という前置きをもらっていたので、おとなしく観衆側に回ることができました。かつては、「統一メッセージを」という号令のもとに、ローカルの事情を考慮しない展開を強要されたこともあったので、ずいぶん変わったなぁと感じました。その昔、日本のローカルメッセージに対するレビューで、本社から「そこの would の使い方はよろしくない」とか指摘されて、「でも、外に出すのは日本語なんすけど...」と非常に理不尽な努力を強いられたこともありましたしね。

こういうときは、グローパル化は、みんな英語にすることじゃないんだよ、というヨーロッパの人には自然に理解できていることが、アメリカ人には通用しないことが多いんだよな、と痛感させられる瞬間でもあります。ちょっと話が大きくなりますが、この感覚は、昨今のイラクでの失策にも通じるのではないかとも思わせます。その失敗から学んで、というわけではないでしょうけど、そうしたグローバル化に対する彼らの理解も変わってきて、それはそれで喜ばしいことです。

どうも連日お菓子のような食事ばかりだ。せっかくシャレて作ったんだから写真ぐらいとってやれよ、と言われてはじめて気がついたけど、ランチに用意されたピザの名前が製品名にちなんでいる。OilveBuilderとかなんとか++とかもあったけど、これも異文化か?ピンとこない。こういうとき、もしトンチンカンなグローバルマーケティングの展開だと、「ピザをお好み焼きに変えたらヒットするか?」なんて聞かれるわけだ。ツライ。

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