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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

もっと進んでいるオフショアによる空洞化

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昨日のお昼、「産業空洞化に重なる実装経験不足の懸念」というエントリを投稿したところ、オフショア開発に詳しいボスの八重樫が、隣の席から興味深い話を教えてくれました。

オフショアで実装技術が海外に移転しているというのは、ちょっと前の話で、今はもっと進んでいるとのこと。オフショア開発でエラーをなくすように努めていくと、実装現場でのエラーは限りなくゼロになって、むしろ仕様の不備からくるエラー、要は指示する側のエラーが最終的なエラーとして顕在化してきた。しかし、日本側には、実装レベルまで理解して仕様を作っていないからどうしても穴がある。で、どうしたかというと、ブリッジエンジニアという、その名のとおり橋渡しをする現地の優秀なエンジニアを登用し、仕様策定段階から関与させようというもの。その結果、仕様が絵に描いた餅でなくなり、穴がうまり、エラーなくうまく回りだしたのだそうだ。

ゼネコンライクなSI企業だけの話だったら、うまくいったよしよし、まあいいか、で済むのかもしれませんが、日本の実装離れは確実に進んでいるようで、空恐ろしくなりました。よく考えてみると、そこまで現地エンジニアで回るんだったら、日本の会社が関与する必然性がなくなって、実装だけじゃなく、案件そのものを根こそぎもっていかれちゃうかもしれないですしね。

とはいえ、日本国内には、しっかり開発技術を売っている会社や個人の方がいっぱいいます。日本の製造業の再生が町工場の技術力から始まったように、ソフトウェア開発も、実装技術をずっと培ってきたベテランから広がっていくとすばらしいな、と考える今日この頃です。

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