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アカデミックのロジックとビジネスの英知から価値をつくる

無沙汰のご挨拶に代えて

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エンタープライズ系IT系から組込み系ITの世界に移住してから5年ほど。間違ったことは(あまり)言わなくなったと思えるようになるまで、3年以上はやっぱりかかるんだと思っていたりする今日この頃です。

 以下、長い間の無沙汰のお詫び代わりのメモです。

 

MDD

最近、身の回りで話題になっている単語はMDDModel Driven DesignとかDevelopment(モデル駆動型設計/開発)の略です。エンタープライズ系の方々には既にお馴染みのものでしょう。組込み系、特に車載システム系(ソフトウェアを含む電気/電子システム)でも、ここ23年急速にバズワードになってきています。もっとも、この世界ではMATLAB/Simulinkがデファクト的存在ですので、エンタープライズ系とはいささか様相を異にしています。ソフトウェア側から見た時のキーワードの一つがOMGが作業をしているMARTE(Modeling and Analysis of Real-Time & Embedded Systems)です。会社の勉強会で仕様を読みましたが、思考過程がこぼれ落ちてくるというか、なかなか「生」な感じの内容です。時間の扱いの部分などは、学部一年の教科書に出てくる微分の定義を思い出させます・・・・。

 

AUTOSAREAST-ADL2

MDDでは、様々なレベルの抽象度の「モデル」を記述し、それらが「正しく記述されているか?」、「記述されたものは妥当か?」を検証しながら実装に落とし込ます。MATLAB/Simulinkもこの目的を満たすものですが、ソフトウェア側からのアプローチとして、実装部分ではAUTOSAR、それより上位レベルでEAST-ADL2が提唱されています。有志で、EAST-ADL2の仕様を眺めている最中ですが、Feature-Oriented Design Analysis(FODA)を基礎とするソフトウェア・プロダクトライン管理などについてある程度見てからの方が分かりやすそうです。基礎的な概念の定義部(EAST-ADL2仕様書の元になっているような論文に載ってます)は論理記号の嵐だったりするので結構骨が折れます。個人的にはContext-Oriented Design Analysis(CODA)を補完的にでも使えないものかなどと考えています(詳しい人にお伺いできれば)

 

成果物管理

モデルを記述した成果物の管理も設計を支えるインフラとして整備する必要があります。当然先行する動きも多いわけですが、この成果物管理、BigTableAzureとの相性ってどうなんでしょうか? これも詳しい人にお伺いしてみたいものです。

 

以上、オルタナティブ・ブログ復帰の御挨拶に代えて、最近の課題に関するメモでした。

Comment(2)

コメント

浅井さん、お帰りなさいませ。
冬眠中に読者もブロガーも増えたので、「詳しい人」どなたかいらっしゃると思いますよ。
これからも、どうぞ宜しくお願い致します。

オルタナティブ・ブログで書いています、平鍋と申します。

MARTE は来年に新バージョンのお披露目がありそうです。時間制約の拡張が楽しみです。また、EAST-ADL(2)とAUTOSAR は欧州の同じ活動から出てきたもので、先に産業化可能になった部分だけAUTOSARとして切り出されたように見えます。ともにメタモデルとしては UML を使いながらも、機能ブロック的なブレークダウンアプローチになっている点が、ITからETに来た私にはなかなかなじめなくています。逆に、おっしゃるとおり、データ管理的側面は、ITの最近のクラウドベースのアプローチと接点がありそうですね。Androidも組込みOSとして注目されている面もありますし。

以前のブログで、士農工商メカーエレキーソフトと書かれていましたが、さらに士農工商メカーエレキーソフト-ツール(笑)らしく、最下層に位置する私ですが、今後ともよろしくお願いします。

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