内定式の社長講話:学生生活を楽しむ、仕事を楽しむ
内定式では、二人の入社予定の学生と彼らの上司二人と私が挨拶をする。後の順番で話す人は大変だ。どうしても前の人と内容がかぶりやすいので、当意即妙、話す内容を変えている。私はいつもトップバッターでそんな気苦労はしたことがない。それなら、せめて事前に上司には私の話す内容を伝えればよいのだが、ごめんなさい、昨晩、いきなり話すテーマを変えてしまいました。。。。
***********内定式の社長講話****************************
Aさん、Bさん、ご内定おめでとうございます。
本日、内定式を迎えることができて大変嬉しく思います。
内定にあたって一言お祝いとメッセージをさしあげます。
学生生活もあと半年を切りました。つい先日入学式を迎えたはずなのに、名残り惜しいですね!どうぞ、残り少ない学生生活を十二分に楽しんで下さい。
アークコミュニケーションズの基本理念を構成する5つのバリューのひとつに、「楽しく、正しく、新しく」があります。
アークコミュニケーションズは「楽しむ」ことを非常に大切に考えています。
学生生活においてもぜひ実行してください。
では、「学生生活を楽しむ」ってどういうことなのでしょう?
学園祭ではじけること?
はたまた卒論や修論にいそしむこと?
今からでも大恋愛をすること?
やり残した、と思うことを今からでも始めること?
そもそも、学校へ通うこと自体を楽しむこと?
「楽しむ」と言っても、色々な考え方やアプローチがありそうですね。
ぜひ、BさんとAさんも、どんなことでも楽しめるように、まずは目の前にあることの楽しみ方の幅を広げて、4/1の入社式に臨んでください。そして私たちに学生時代にどんな楽しみ方をしたのかことあるごとに教えてください。
さて、アークコミュニケーションズの社員になったら、今度は仕事を楽しんでほしいと思います。何を楽しいと感じるかは、人それぞれですし、仕事の性格や状況によっても楽しみ方は違います。
学園祭のような楽しみ方ができる仕事もあります。
チームで動く大きなプロジェクトは、明快な期日と目標があるので、AさんやBさんもイメージしやすいでしょう。締め切り間際には睡眠不足になるかしれませんが、達成感もまた大きいものです。
そうでないタイプの仕事もたくさんあります。例えば、毎日、コツコツコツコツと仕事を続け、その結果、ゴールにたどり着くものもあります。そして、ゴールにたどり着いたと思うやいなや、またすぐにコツコツと次の仕事を始めるものです。
ちょうど登山に似ています。一歩一歩歩みを進めているときは、正直なところ、自分がゴールに近づいているとは思えません。景色も一歩で劇的に変わるわけではありませんので、達成具合もよくわからない。時には急な登りもあって、楽しいどころか苦しいことも多いです。しかし、その歩みを繰り返して、しばらくして振り返ると、自分がどれだけ歩みを進めたのかがわかります。そして頂上に立てば、そこが一番高いところであることもわかります。ところが、そんなに苦労して登ったのに、頂上に滞在しているのはわずかな時間で、すぐさま、安全に帰ることに頭を切り替えて下っていきます。そしてまた新しい山にチャレンジするわけです。でも、多くの人は、このような登山を楽しむ術を知っています。長いキャリアで仕事を楽しんでいる方は、必ずこの手の楽しみ方をご存じです。
まずは、目の前の残り少ない学生生活を楽しむことをあれやこれやと考え、実行してください。学生時代にその楽しみ方の幅を広げることは、必ずや、社会人になって仕事を楽しむことにつながることでしょう。
半年後に入社なさることを、私も「楽しみ」にお待ちしています。
本日は、ご内定おめでとうございます。
***********************
入社する学生だって、挨拶の内容はかぶりやすい。昔は、一人しか採用しなかったから、そんな苦労は学生もしなくてよかったけど。
内定式に加え、今日はアークコミュニケーションズの年度始まりだ。今年度もよろしくお願いします。