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魔法の数字3の効能:比較し知見を深め、よい判断を下す

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3はとにかくとても便利な数字である。
プレゼンの時は、考えがまとまってなくても、「理由は3つあります。一つ目は・・・」と言いながら3つをひねり出すと、とても考えが整理されているように見える笑
何かを比較するときも3つで比較すると、客観性が増す。
表彰だって金・銀・銅と3つである。

3つの側面.jpg

**********全体会議の話から***********************

「相見積もり」って知っていますか?
例えば、オフィス家具を買おうと思った時に、複数社に見積もりを頼んで比べて決めたりします。
何社に頼んでもいいのですが、経験上、3社に頼むことが多いですね。

皆さんも何か習い事をしようと思った時に3つくらいスクールの情報を集めませんか?

このように、比較検討、知見を深めようとするときに3という数字を選ぶことがとても多いのです。

なぜでしょう?
もちろんもっとたくさん、7個とか8個を調べてもよいのですが、3という数字は最小限の比較単位なので、作業をするのにとても効率的なのです。
2つで比べると、たまたま特殊な条件(異常値)のものを選んでしまった時に、比較する意味が薄れてしまいますよね。
3つだと異常値を2つ捕まえる可能性は低いですし、もし気になるのならそこからさらに候補を増やせばいいわけです。

さて、私は現在ユニデンホールディングスという無線機器を製造販売する会社とパンチ工業という金型を製造販売する会社の社外取締役を引き受けています。

引き受けている理由は色々あるのですが、アークコミュニケーションズ側にメリットのある理由としては、他社の経営を内部から深く知ることができるからです。
アークコミュニケーションズの会社経営においてどのように舵をとっていくのか悩んだ時に、他を知っていることは、様々な角度から考え、よい判断ができます。

どちらも一部上場の会社で売上規模はアークコミュニケーションズに比べて数十倍も大きいのですが、本社機能は数十人で経営しているため、とても参考になります。
IRや内部統制報告書作成など、金融商品取引法に基づいて上場会社ならではの仕事や判断など、アークにとっては必要のないタスクもあります。
しかし、そういう場合すら、上場しないメリットを実感でき、学びにつながります。
もっとも経営の悩みは、恐ろしいほど似ており、私も社外取締役として付加価値を提供できることは多々あります。(そうでないと、社外取締役の責任を果たせませんからね)

皆さんも、判断に迷ったり可能性を模索する際は、ぜひ3つを比べる、ということを習慣にしてください。

とは言っても、比較対象を作るのは実はそう簡単でないこともあります。
そもそも視野が狭くなってしまっていると、つまり外部に目が向いていないと、比較対象が見つけられません。また下手をしたら比較する必要性すら気がつかないこともあります。私自身、社外取締役を引き受けることで、アークコミュニケーションズの経営を見つめなおす、という方法があるとは気が付いていませんでした。

何を比較対象に選ぶかで、比較することによる効果も決まってきます。
ですから、ぜひ比較対象に悩んだら、上司や同僚などの意見を取り入れてみてください。

今日は魔法の数字3のご紹介と、他を知ることで知見がまし、良い判断が下せるお話でした。

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アークコミュニケーションズの年度末は9月。残り1か月。これからラストスパートをかけながら、来期に向けての計画を作っているところ。

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