入社式社長訓示:元気によく回り、しっかり噛み合う歯車となれ!
新卒、第二新卒を積極的に採用するようになって、20代が増えた。
毎年毎年違う話をしてはいるのだが・・・社長訓示なんて覚えていないよね爆
本当は毎年毎年同じ話をしたほうがよいのでは?と思いながら、ちょっとだけ違う話をした今年。
*********************入社式にて**********************************
Aさん、ご入社おめでとうございます。
学生インターンとして既に出社は定期的にいただいてはおりましたが、この日を無事迎えられたことを大変嬉しく思います。
入社にあたってのメッセージを何にしようか色々考えたのですが、
「元気によく回り、しっかり噛み合う歯車となれ」
としました。
前々回の入社式では「先輩にかわいがられてください」
前回の入社式では「先輩のよいところをまねしてください」
ですから、だんだんメッセージもバージョンアップしています笑
ところで「歯車」はネガティブな意味に使われることもあります。
例えば「組織の歯車になりたくない」
こういうコンテクストにおいての歯車というのは、
・大きな集団の中で取り換え可能な部品のひとつでしかない
・自分の意思と無関係に過剰に働いている
という意味で使われているのでしょう。
しかし、私はあえてポジティブな面に光をあてて「個人の目標とチームの目標のベクトルをあわせて個人もチームも成果を出す」ために「誰もが認める歯車になってほしい」と思っています。
歯車の胆は何かというと、「よく噛み合うこと」です。
自分自身は小さい歯車でも、隣の自分より大きな歯車としっかり噛み合えばその大きな歯車を動かすことが出来ます。そして隣の大きな歯車はさらに自分より大きな隣の歯車を動かすことが出来るのです。
大学から社会に飛び出して一番違うことは、大学までは基本的に自分個人の努力と成果が問われるのに、社会になったとたんチームの努力と成果が問われることでしょう。自分が行っていることが他者にどう関わり合うかを問われるわけです。
それは、上司だったり、同僚だったり、はたまた顧客だったりするのかもしれませんが、彼らを巻き込むことで、自分ひとりではなしえなかったより大きな成果に結びつくわけです。
うまくいかない歯車は、自分はくるくる回っているのに、かみ合わせが悪くて、10回に1回くらいしか隣の歯車を動かすことが出来ないものです。
しかし、Aさんにはとにかく、まずは元気に回り続けることをお願いしたく思います。
かみ合わないことを恐れないでください。失敗を恐れないで下さい。10回に1回しか噛み合わないのなら10倍回ればよいのです。若者の特権、たくさんの行動を起こして、失敗を積み重ねて、成長し、飛躍してください。
たくさん回れば、自ら学び、おのずと噛み合う方法がわかるはずです。Aさんなら出来るはず。そのためには、是非周囲からのフィードバックを得てかみ合うように工夫してください。
さて、アークの社員の皆さんを前に、今この話をしているのは理由があります。
元気に空回りしている歯車を噛み合わせるようにするには、本人の努力に加え、組織の努力も行うと効果的だからです。
能力の高い先輩歯車が、ちょっと空回りしている新卒の歯車の方向を修正したり、能力の高い歯車が新卒に向かって自分がちょっと近づいて動くだけでかみ合わせはよくなります。
これからもアークコミュニケーションズは継続的にジュニアの人々の採用を行います。新入社員の歯車の勢いを落とすことなく、噛み合うようにすれば、チームの力を増幅出来ます。
「個人の目標とチームの目標のベクトルをあわせて個人もチームも成果を出す」
このことを達成出来る素敵な歯車にジュニアもシニアも、そして私も一緒に努力していきましょう。
アークのバリューの「1+1=3」の、前提条件だと思っています。
Aさんが、元気に回る歯車であり続けることを心から楽しみにしています。
このたびは誠にご入社おめでとうございます。
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この後、Aさんの決意表明があったのだが、私の話を取り入れてスピーチを柔軟に変更した、なかなか優秀なAさんでした。