社員10人参加のポジティブ組織開発研修
本日はらーのろじーの本間正人先生をお招きしてのコミュニケーション&ポジティブ組織開発研修であった。
もともとは中間管理職にめでたく昇進したスタッフがいたので、中間管理職研修をと思っていたのだが、人数の少ない中間管理職研修より、より広い対象者の研修を優先させることにした。
というのも、アークコミュニケーションズのスタッフの大多数の職種はプロジェクトマネジメントにかかわるもので、上下関係がなくとも、社内はもちろんのこと、クライアントやパートナーなどたくさんの人と意思疎通を行い、プロジェクトを遂行必要があるからだ。(そもそも上下関係があったとしても、力でねじ伏せるマネジメントスタイルは時代遅れになってしまった。)
ポジティブ組織開発(Appreciative Inquiry)とは、米国オハイオ州Case Western Reserve UniversityのDavid L. Cooperrider教授が提唱し、ノキア、英国航空、BP、NASA、アメリカ海軍を始めとした多くの企業・・組織に導入されたプログラムである。
従来の組織開発では「何が問題か?」の欠陥追求と是正活動に多くの時間とエネルギーを費やしてきており、機械やシステムの運用等の分野においては効果的であった。しかしながら、このような「厳しい視線」を人間に向けると必ずしもうまくいかない。そこで、組織の最大・最重要の経営資源=「人」に着目し、その内側にある「強み」・「潜在力」をファシリテーションにより引出すことで、欠陥・マイナスを対症療法的にゼロにするだけではなく、桁はずれの成果を期待できる手法が注目されたのである。
ところでこの手の研修は重要性が高く、受講者も楽しいものの、例えばjavaのプログラミングのような知識習得型の研修に比べ、効果を実感しにくい。
資質をあげる研修は、そもそも何を学んでいるのかもわかりにくいし、特効薬ではなく、ボディーブローのように効果が出てくるものだ。
ポジティブ組織開発の理論そのものをいくら聞いても多くの人にとってピンとくることは少ないので、どのように理論を体感してもらい、受講生に気づきを生ませるのかは、講師の技量によるところが大変大きい。
本間先生、実は私が大学3年生の時に英語会話学校でご一緒させていただいた、古~い知人である。ご活躍はメディアを通して知ってはいたものの、先日久しぶりの同窓会で再会したのであった。こうやって昔の知人とのネットワークが再興するのは、自分の人生が肯定されたようで、大変嬉しいものである。
ちなみに私の気づきは、「社員の潜在能力を引き出すために、もっと私がDemandingになる!」ということであった。
うちのスタッフの潜在能力はまだまだ高いと嬉しく実感した研修でした。