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ロゴのデザイン:ファーストインプレッションのすり合わせ(3)

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会社のコンセプトが整理されてきたタイミングで、ロゴ変更プロジェクト隊が本格稼働を始めた。

3人のデザイナーによる40を超えるラフ案をもとに第一回打ち合わせでのこと。そもそも私は、ロゴをリニューアルするにあたり、漠然と、こじゃれたロゴ案が出てくるのではないかと思っていた。アークコミュニケーションズのデザイナー3人がクライアントの縛りなくして自由に作る作品だから、遊び心十分なトライアル的なとがったものが出てくるのかなと思っていた。

ぱっと一目見て、私の予想が完全にはずれていたことがわかった。
「へぇ~、意外にどれも普通の路線で来たねぇ。」
「(ちょっと怒って)大里さん、こちらががっかりするような素人コメントしないでくださいよ。手を抜いたわけじゃないですよ」
「いえいえ、そういう意味ではなく、方向性がそろっているという意味だよ・・・」とうろたえる私。
「ちゃんと企業理念や大里さんの姿勢を考えてデザインしているから方向性がそろっているのは当たり前でしょう。何度にもわたってコンセプトの打ち合わせをしいてるんですから」
「おっしゃる通りで・・・」

「色は印象をとても作用するので、わざとすべて同じ色でデザインしてあります。形が決まってから色を考えましょう。」
「骨太のデザインが出てきたね。」
「そうなんですよ!うちの会社の実質とぱっと与える現在のロゴの印象があまりマッチしていないので、そこに力を注ぎました。」
「今のロゴも悪くないと思うけど?」
「今のロゴは、社長の大里さんが女性だし、女性のスタッフも普通の会社より多いから、しなやかな気品のある繊細なロゴにしたのでしょうが、それが実情にあっていないと思うんですよ。」
「つまり、女性らしくないってことね・・・・」

「(慌てて)そうじゃなく、うちの会社は「王道」が好きで、「本質主義」ですよね。先進的なことを好むし、グローバルな仕事を目指しているし、もっと骨太なイメージのデザインのほうが実情とあっていると思います。」
「・・・なるほど。」
前のロゴが柔らかいイメージなのは、アークが弧を意味する言葉でもあるので、そのイメージを重要視したことにも要因がある。

それからワイワイガヤガヤやった結果、明朝系のフォントはイメージに合わないということになり、ゴシック系フォントを中心に候補を絞り込んだのだが、それでもやっと半分になっただけ。

残った候補は↓

Logos

さらに色に関する論議が続く・・・

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