ついつい言っちゃう「大変ですね」
「子供がいるとわかると判を押したように『育児と仕事の両立は大変ですね』と言われるのよ。」と子供がいる複数の働く女性に言われた。
ある人は「実は私の場合はサポート体制が万全で、それほど大変じゃないのだけど、他の人のことを考えると、『大変じゃないの』とは、とっても言いにくい雰囲気がある」とこぼし、ある人は「育児はとっても楽しいことなのに負の側面ばかりが強調される」と不満顔で、さらには「大変だと言うことで、少子化の一因になっているのでは?」とまで心配していた人もいた。
「大変ですね」という挨拶は私もよく使っている気がする。ねぎらいのつもりで使っており、あまり深い意味はない。
が、確かに言われて困った経験は私もある。私の場合は「社長業はさぞや大変でしょうねぇ」。
「いえ、実はそれほどではないんです」では、なんだか私がとっても優秀な経営者に聞こえそうで言いづらい。
「そうなんです、大変なんですよ」と答えると、なんだかその後に愚痴が続きそうな気もする。
だから、「えぇ、まぁ。」と意味のない返事をすることが多い。
言葉は言霊だから、潜在意識に刷り込まれてしまう影響は大きいかも。
じゃあ代わりになんて言うのでしょうね?
「育児と仕事の両立は楽しそうですね」「社長業はやりがいがありそうですね」「社長業は面白そうですね」「育児と仕事の両立は刺激がたくさんありそうですね」
こういうと、本当に大変な人は「かちん」と来るかもしれないので、「育児と仕事の両立は大変そうですが、楽しそうですね」と「大変そうですが、XXですね」と言うのかしら。
そうすると、「えぇ、そうなんです。やりがいがあるんです」「大変ですが、楽しみのほうが大きいですよ」となんだか前向きな答えが出てくるかも。
試してみよう。