東京マラソン落選者の妄想・・・「裏&逆・東京マラソン」
明日は東京マラソン。私のランナー歴は十数年、毎年ハーフを中心に6つくらいの大会にエントリーしているのだが、近年のマラソンブームによって参加者が急増しており、どこの大会も参加が難しくなっている。なかでも「東京マラソン」の高倍率には毎年辟易しており、いったいいつになったら走れるものかと、考え込む・・・。
都内在住の人間は通りにくい?
「東京マラソン」はお祭り、今や立派な観光産業となっている。全国からランナーが集合し、前泊や東京見物を兼ねるため、かなりの経済効果が見込まれる。1年に1日だけ、都内各所を完全に通行止めして走れる壮観な様子は、都内在住ランナーにとっても憧れの大会である。
「都内在住の人間は東京マラソンの抽選に落ちやすい」と、まことしやかに語られている。東京マラソンが観光需要を狙っている以上、地方ランナーを優先しているのではないかという"疑い"を持つ人が多い。私もそのひとり。
第一回大会から毎年申し込んでいるのに、一度も当たったことがない。私の周囲の多くの"東京ランナー"も毎年申し込んでいるが、不思議なことに、誰一人として当たっていない。噂はやはり本当なのだろうか?
そこで悔しいので、ふと、前日に妄想してみた・・・。"東京マラソンの落選者たち"で勝手に集まり、勝手に走る。その名を・・・
「裏&逆・東京マラソン」
正規の東京マラソンのスタート地点は「都庁前」、ゴールは有明の「東京ビッグサイト」。"裏マラソン"ではこれを逆にして「有明」をスタートし、ゴールを都庁前にする。コースは正確に反対に走るので、正規では都庁前⇒皇居⇒品川⇒銀座・・・となるが、裏マラソンでは銀座⇒品川⇒皇居・・・となる。
正規の大会当日は都内各所が交通規制され、大量の警備が入る"非日常の東京"となる。当然ながらこんな日に逆走できるはずもない。そこで裏マラソンは本番の前日、"日常の東京"を走ることにする。沿道の声援もないし、テレビカメラもない、そこを黙々と走るのだ。
果たしてこれは実現可能なのだろうか・・・?
これはデモではないので、許可はいらないのだろうか? 抽選に落ちた不幸なランナーたちが、やけくそになって"前日に勝手に集まってしまった"ことにする。毎年落ちてればヤケにもなるはずだ。やけになって勝手に有明に集まり、勝手に逆走してしまったなら、仮に数百人規模が勝手に走っても、警察も東京都も文句は言えないだろう・・・。
毎年、そんな妄想を思い描きながら、悔しくて東京マラソンをテレビ観戦している・・・。しかし明日は仕事、しかもゴールの有明の隣町・お台場にて・・・。
私が主宰する農業ビジネスMAKUWAURIの野菜産直イベントを開催するのだ。その最中、東京マラソンを走り終えた満足げな表情のランナーを見かけたなら、かなり悔しい・・・。
(荒木NEWS CONSULTING 荒木亨二)
日本人が使いやすいマーケティング戦略をオーダーメードで提供ーー。マーケティングを立て直す専門のコンサルティングです。詳しくは下記Webサイトをご覧ください。