無事に実機がでたARM版Windows10PC
さて、本紙既報通り(笑)、ARM版Windows10を搭載したマシンが発表されました。なんと言っても、ARMベースなのにWin32バイナリが動くというのが最大の魅力です。長年Windowsを使っていると、32ビット時代から親しんでいるちょっとしたツールなどがなかなか手放せなくなるのですよね。私が未だにMacbookにFusion入れてWindwos10動かしているのも、Macやクラウドで代替できないいくつかのツール/アプリを止められないからなのです。
なんでハワイでやってるんだ? という突っ込みは置いておいて、まずは無事に発表されて良かったです。
「無事」と書いたのは、Intelが特許侵害と示唆という話もあったので、ひょっとすると訴訟とかになって製品が出てこない恐れもあるな、と心配していたのです。IntelとMicrosoftの間で何らかの手打ちが行われたのか、ちょっと言ってみただけだったのか、あるいはこれから何かが起こるのか。。
ARM版Windows10への期待
ARMベースになって何がありがたいかというと、省電力とモバイルネットワーク対応でしょう。
やっと「Always Connected PC(常時接続PC)」が実現します。常時接続はスマホやタブレットでは当たり前ですが、PCでは相変わらず起動してからネットワークに繋ぐ(WiFiには自動ですが)という「所作」が必要だったのですよね。(そのくらい、Intelベースでもなんとかなりそうなもんですが、駄目なんですかね)PCでも常時接続ができるようになると、PCの使い方が結構(かなり)変わると思います。SIMには先日Apple Watchに搭載されて話題になったeSIMが使われるようです。
そして、もう一つのメリットは小型化です。
スマホサイズでWin32アプリが動くデバイス。いいですねえ。というか、これはもう、Windowsスマホで良いのでは? とも思いますが・・
しかし私としては、ここは常時接続のハンドヘルド「PC」であって欲しい。イメージとしてはHP200LXで、キーボードもあのまま。(あのHPの電卓キーのタッチが大好きなんです。先日HP35の復刻版も買ってしまいました。)HPがパートナーに入っているので期待しちゃいますが、出ないかなあ。
でも、発表されたのは普通のノートなんですよね。VAIOあたりが手掛けてくれないでしょうか。
さらにこちらの記事ではスペックがもう少し詳しく載っており、
駆動時間が20時間以上となっています。こうなると、200LXサイズで乾電池駆動というのも可能かも・・もう妄想は止めておきましょう。
パフォーマンスについては微妙な言い回しですが、まあ速いはずはないので、我慢できるかどうかということですよね。これも個人的にはサイズとの兼ね合いになります。200LXのサイズなら遅くても我慢します ^^;
気になるのは、実機も動いていて価格も発表されていますが、発売日が書いて無い事です。10月のイベントでは年内発売と言っていたようですが、年内では無いのでしょうか?
エミュレーションの秘密は?
あと、3月に書いたとおり、やはりいまのところSnapdragonだけでしか動かないようです。この辺、MicrosoftとQualcommの間の取り決めなのか、技術的にSnapdragonでARMv8への特別な拡張が行われているのかどうかが気になっています。
この記事がかなり詳しいところまで書いているのですが、
「ARMv8アーキテクチャとWindowsの実装については次回書く」と書いておいて、今週は違う記事が上がっております。。来週を待ちましょう。