ドコモの「dメニュー」「dマーケット」のスマートフォン市場への影響は?
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NTTドコモが11月18日に「dメニュー」「dマーケット」の2つの爆弾をスマートフォン市場に投下しました。KDDIのiPhone販売と合わせて、個人的には「コンテンツ開発者がまた混乱しそうだな」という印象を受けました・・・・・笑
iモードの利用コンテンツを自動でスマホに引継ぎ――ドコモ、「dメニュー」をスタート
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1110/18/news102.html
「dメニュー」は今までの「iメニュー」をスマートフォンに対応させた、ウェブベースでのポータルで、既には約3600サイト(コンテンツプロバイダ700社)の掲載が決まっているらしいです。簡単にいうと今までの月額ガラケーコンテンツのスマホ版です。
http://www.nttdocomo.co.jp/product/2011_winter_feature/contents/d_menu/index.html
「dマーケット」は「ドコモマーケット」を進化させたもので、スマホ向けの映像や電子書籍、音楽コンテンツを提供するコンテンツストアと、Androidマーケットのアプリを紹介する「アプリ&レビュー」で構成され、電子書籍と音楽の購入にはドコモポイントを利用できるようです。
http://www.nttdocomo.co.jp/product/2011_winter_feature/contents/d_market/index.html
今までのガラケーがメインだったコンテンツプロバイダーが日本でこういった市場を作ってくれるのは非常に心強いと思います。JavaやObjective-Cを使わなくても今までのウェブベースの公式サイトを少し改変して流用出来るので、開発リソースを割かなくてもそのままビジネスが出来てしまいます。
スマートフォン市場はどのOSが勝利して、どのコンテンツのあり方がすたんーダードになるか誰も分からない状況なので、どこに投資を今するべきなのか分からないことが開発者を非常に困らせていると思っています。「iPhone」か「android」か、それとも「Windows」か、アプリはネイティブか、HTML5か、それともキャリア主導のポータルか、どうなるかの見極めは非常に難しいと思います。
「dメニュー」は定着するか?
「dメニュー」サイトが開発者側、CPにニースがあるのは明白ですが、果たしてユーザ側が望んいるかどうかが非常に難しいとこだと思います。今スマホでWebにAndroid端末から接続する際は、グーグルの検索バーか検索アイコンを直接叩いて、欲しい情報にアクセスします。
またアプリケーションが欲しい場合は「androidマーケット」のアイコンを直接クリックします。そのため純粋なWebブラウザのアイコンやキャリアのポータルに接続する頻度はガラケーに比べると圧倒的に減少していると思います。
スマホ以前はモバイルインターネットにアクセスするためにはキャリアのマーケットにアクセスするのが必然でしたが、スマホではその強制力が失われています。
しかし、「dメニュー」も「iメニュー」程の影響力は失われてしまいますが、企業側のニーズが非常に強いので、国内ではある程度のプレゼンスは保たれるような気がします。
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