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【第一位】専門家から聞いた、肩こりには水泳が効く、3つの理由

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 このところ肩こりがひどく、痛みを意識しない時はないような状態が続いています。肩こりの大敵であるPC操作の時間が長い仕事スタイルから考えれば、当然の報い。仕事の合間にストレッチを繰り返したりしてはいるものの、対処療法で効き目が弱い。昨日は肩から首筋まで痛みが上昇してきており、我慢もそろそろ限界に達しつつありました。こんな状態になる前に手を打てばいいのですが、それができていないのがトホホです。

 たまたま学生食堂で理学療法学科の先生に会ったので、ここぞとばかり、いろいろ聞いてみました。すると数時間後、肩こりへの対処方法を記した丁寧なメールが。いやいや、ありがたい限りです。せっかくですから、少し紹介しておきましょう。

 一口に肩こりといってもいろいろ原因があるので、当然対処法は異なってくるので、ここでは典型的なパターンを。結論から書けば、「肩こりの原因=長時間の姿勢固定」を解消すること、これが先決。長時間の運転やPC操作などにより、肩の周りの筋肉に乳酸が貯まり、筋肉痛を起こすのが肩こりの症状ですから、それを解消するためには、適度に筋肉運動を繰り返すことで肩こりは避けられる、という単純な話です。ただ、肩の周りには様々な筋肉があり、肩を動かすことで収縮する筋肉ものもあれば、日常生活ではなかなか動かせないインナーマッスルまで多種あるそうで、それらも肩こりの要因になるとか。中でも女性は僧帽筋(そうぼうきん、頭のつけ根から肩までの筋肉)の筋力が弱いため、肩こりになりやすいそうです。

 肩こりはいわゆる生活習慣病ですから、逆にいえば生活習慣の改善である程度の予防は可能とのこと。でも慢性的に痛みを感じている方も多い(あちゃ~、わたしのことだ)ので、その改善には、インナーマッスルを含めて乳酸を貯めないような有酸素運動を含めた運動をすることが最適とのこと。一番オススメなのが、やはり「水泳」だということです。

■水泳が肩こりの予防や改善に最適な理由は、
 
・全身運動かつ有酸素運動

 →血流をよくし、乳酸の燃焼に効果的であり、インナーマッスルまで鍛えられる

・肩を回す運動が無理なくできる
 →特にクロールや背泳は、肩周辺の筋肉を無理なく動かせる
  マシンを使った筋トレは、負荷がかかりすぎて筋肉を痛めてしまい逆効果の場合がある
・継続しやすい、マイペースでできる
 →負荷が強すぎる運動は続かないが、水泳は自分に適した運動量をコントロールしやすい。
  特に暑い時期は水に入ることでリフレッシュもできるので、始めるには一番良い時期

とのこと。ただ、平泳ぎやバタフライは肩に負担をかけすぎてしまうケースもあるので避けた方がいいとアドバイスをもらいました。

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 わたしの周りにも、肩こりで悩んでいる人はたくさんいます。みなさんの周囲でも同じではないでしょうか。厚労省が毎年行っている「国民生活基礎調査」には、国民の健康状態を問う項目があります。病気やけが等で自覚症状のある者(有訴者)を調べているのですが、症状別にみると、

■男性
  第一位:腰痛 87.4
  第二位:肩こり 61.0
  第三位:せきやたんが出る 59.1
 
■女性
  第一位:肩こり 113.1
  第二位:腰痛 117.9
  第三位:手足の関節が痛む 77.0

※数値は人口1000人に対する有訴者率、男女それぞれ上位3症状(複数回答)

となっています。女性にとって「肩こり」が【第一位】というのは、ここ10年以上変わっていません。いわば日本を代表する生活習慣病として不動の地位を築いているということになります。

 ということで、わたしも早速泳いできました。いやぁ、実に気持ちが良かったですね。肩の痛みも少し楽になった気がします。正直、わたしはクロールが苦手で、どちらかといえば平泳ぎ派なのですが、今日は先生の教えに習い、クロールと背泳ぎでがんばりました。以前は平気で1キロ以上泳げたのですが、今日は久しぶりだったこともあって、700mくらいでバテてしましました。悲しいかな、体力が落ちているのを実感。普段のツケが回ってきてます。でも、これを気に機に続けることが大事だと自分に言い聞かせています。気が変わらないうちに、まずはカッコイイ水着でも買おうかな(笑)。
 
※2010/9/1 09:37 誤字訂正 気に→機に

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