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【121cm】 仕事帰りにタケノコを掘ってきました

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 先日、仕事帰りにタケノコを掘ってきました。今年は何かと慌ただしい年度初めで、気がついたらすでに4月も半ば。スーパーには旬の食材としてタケノコが並んでいるとカミさんに聞き、こりゃ出遅れたと思って早速知人に電話。その翌日、6時頃に仕事をあがり、大学近くで知人と待ち合わせて夕闇迫る竹林に。
 
 さすがに時間が遅かったので、わずか数本掘ったところで竹林の中が暗くなってきて、やむを得ず日没サスペンデッド。ものの15分くらいで引き上げることになりました。
 
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 仕事帰りにタケノコ掘りなんて、どんな田舎に住んでるんだぁ、、、って思われるでしょうが、実は、、、相当田舎なんです(笑)。じゃなくて、最近は竹林がどんどん増えていて、ちょっと郊外に出れば、竹林は至るところにあるんですよ。
 
 都会にお住まいの方からはピンとこないかもしれませんが、「里山保全」の大きなテーマのひとつに、どうやって竹林被害から里山を守るのか、ってのがあるんです。竹は実に繁殖力が強く、あっという間に勢力を広げます。雨後の竹の子、という言葉がありますが、昨日まで何もなかったはずなのに、1・2日雨が降った後に竹林に出かけると、タケノコがニョキっと顔を出しているなんて普通のこと。ですから、ちゃんと手を入れずに数年放置するだけで、竹林はあっという間に荒れ放題になり、他の植物が育つ環境を奪ってしまうのです。

…(前略)…竹博士として有名な上田弘一 郎氏(京都大学名誉教授)によると 、マダケのタケノコで1日に【121cm】、モウソウチクのタケノコで1日に119cmも伸長した例があるというから、その成長速度はすさまじいものである。

とくに、昼間の伸長は速く、1時間に8~10cmも伸びることがあるというから、これを換算すると1分間に約1・5mm伸びることになり、タケノコは、見る見るうちに伸びるものだといってよい…(後略)…

  ※瀧本敷氏「ヒマワリはなぜ東を向くか」(中公新書)より一部引用

 
 ですから、適度にタケノコを掘るのは里山保全にも貢献(?)する大事な作業なんです。
 
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 我が家の場合、
タケノコは筑前煮やチンジャオなどの定番メニューも食しますが、お刺身、味噌和え、そして何と言っても炊き込みご飯が人気ですね。厚めに切ったタケノコに、ミツバを多めに投入して、味、香り、そしてシャキシャキの食感を楽しんでいます。ちょっと出遅れましたが、我が家の食卓はこれから春本番。この週末は寒風ものともせず、今年初の潮干狩りに出かける予定です。。。

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