【2℃】 食べてエコ? 緑の巨大カーテンが、この夏日本のあちこちに出現
さすがに朝晩はいくぶん過ごしやすくなってきたとはいうものの、まだ残暑厳しい日が続いていますね。今年、あちこちの市役所に「緑のカーテン」が出現し、話題となっています。私の近隣でも、役場の玄関に巨大なカーテンが登場したというので、先日見に行ってきました。これがその証拠写真です。
愛知県丹羽郡の大口町役場に入ると、すぐ目にとまるのがこの緑のカーテン。庁舎東側1階部分をほとんど覆っています。壁は高さ6m、幅20mにもなり、まさにカーテンという感じでしょうか。この正体、実はゴーヤーです。ゴーヤーは成長スピードが驚異的に速く、しかもプランターで育てられるというすぐれもの。大口町役場のゴーヤーも、苗を植えたのは6月12日で、あっという間に人の背丈を超え、すくすくと伸びて7月23日には初収穫されたそうです。その後約1ヶ月で500個近いゴーヤーの収穫に成功し、役場の職員さんは「まだ300~400個はいける」と新聞でコメントしてましたから、なかなかのもんですね。
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自治体が注目する大きな理由は、ズバリ、エコな点でしょう。緑化によりCO2排出削減に貢献でき、さらに「緑のカーテン」で覆うことで室内温度の低下に貢献できる効果が期待できるということで、力を入れる自治体が増えているようです。
実際、数年前から挑戦する自治体が出始め、今やちょっとしたブーム。大口町の隣の丹羽郡扶桑町役場や同じ愛知県内の豊田市役所にも設置されてるそうです。この他、山形県酒田市、埼玉県川口市・三郷(みさと)市、東京都八王子市、千葉県松戸市、川崎市、大阪府高槻市、兵庫県伊丹市・高砂市、岡山県倉敷市でも設置情報を確認。どうですか、みなさんのお近くでも見つかりそうですね。
また神奈川県鎌倉市では、すでに緑のカーテンの効果を実験済みで、今年は一歩進めて市民への普及にも乗り出しています。
- つる性の植物で建物を覆い、室内温度を下げる「緑のカーテン」を普及させようと、ゴーヤの苗の無料配布が1日、鎌倉市役所で行われた。地球温暖化対策の一環として、市が初めて実施。事前に申し込みのあった市民115人が訪れた。
- 同市では昨年、市役所と市立御成小、同御成中の3カ所で緑のカーテンに取り組み、室内温度を【2℃】下げるなど効果が確認された。水と肥料をしっかり与えれば、誰にでも育てられることから、今年は一般世帯にも広げようと配布を試みた。
※メディアジャム 鎌倉市フォトニュース2009/06/01
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ゴーヤーといえば沖縄、というイメージかもしれませんが、その栄養価の高さから健康食として注目され、今や全国どこのスーパーでも手に入ります。役場・役所の場合は市民に無料で配布しているところも多くあるようです。今年は買わずにもらうってのもアリですかね。。。