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【44.856kg】 先日、CO2排出権取引に参加してみました。で、どうだったのよ、という話

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 先回、壮大な意気込みの下、カーボンオフセットという仕組みを利用して、CO2排出権取引に参加してみたというレポートをエントリーし、不届きにも満足度低というお話をさせていただきました。

 実感に乏しいのは、知恵を絞ったわけでも、カラダを動かしたわけでもないからでしょうか。また参加費が168円という、あまりにも少額だったからかもしれません。でもそれ以上に、CO2【44.856kg】削減というのがどれだけの意味を持つのかがわからないから…というのが大きい気がします。

 ちなみに、全国地球温暖化防止活動推進センターによると、家庭でできる温暖化対策への取り組みとして、いろんな方法を提案しています。たとえば、

  • 冷房の温度を1゜C高く、暖房の温度を1゜C低く設定する……年間約33kgのCO2削減
  • 週2日、往復8kmの車の運転をやめる……年間約184kgのCO2削減

 といった具合です。つまり、わたしが今回削減したCO2【44.856kg】は、エアコンの1゜C節約の1.5倍近い効果はあったという計算になります。こうなると、いきなり身近な感じがしますね。でも、実際にエアコンの設定を変えたり自転車を使ったりした方が、電気代やガソリン代の節約にもなるわけで、一挙両得じゃん、みたいな気がして、やる気も出ます。どうもわたしにはこの方が性に合っている感じがします…単なるケチなだけかもしれませんが(笑)。

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 調べてみれば、このカーボンオフセットを利用したプログラムは、様々なところで提供されていることがわかります。たとえば、日本郵便の発行した「地球温暖化ガス削減年賀ハガキ」は、1通5円の寄付金がカーボンオフセット・プログラムに利用されています。またソニー銀行は、対象ファンドの残高に応じて排出権を購入し、それを日本政府に寄付することにより、温室効果ガス削減目標に貢献するしくみを提供しています。このほか、たくさんのプログラムがすでに実施されていますので、こうした仕組みを利用して、間接的に地球温暖化防止に貢献しているという人が多数いらっしゃるわけです。

 でもこうして考えてみると、CO2削減にフォーカスすることで、イメージアップを図ったり、売上や収益を上げようとしている企業の本音(?)が見えるような気もして、ちょっと複雑な気分にもなります。もちろん企業が営利を追求することは当然であり、その手段としてCO2削減を利用することを否定するつもりはありません。「コレでCO2が○○kg削減されます!」という方が、一般市民にもわかりやすい。だからといって、地球温暖化防止という本質的な目標よりも、CO2削減という手段ばかりがクローズアップされ、CO2削減が一人歩きしてしまうのは、本末転倒な話です。あまりにCO2削減にフォーカスし過ぎると、本質を見失ってしまう危惧があることは気にとめておきたいと思います。

 話が戻りますが、今回の経験を通して、個人的に一番良かったと感じることは、あらためて自分の目線で、地球温暖化への貢献を考えてみるキッカケとなったことです。CO2をはじめとする温暖化ガス削減だけがすべてじゃないけど、でも、その削減のために、何もしないよりは、何かした方がいい。わたしはそう思います。そう言い聞かせて、今日は手始めにクルマのエアコンを切ってみることにしようかなぁ…いや、やっぱ無理っぽい。。。

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