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【63.0%】 携帯音楽プレーヤー使用による交通事故の危険度認識

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 今日3月3日は桃の節句ですね。我が家にも雛段飾りがあり、この時期は部屋を占拠しています。ところで、今日は『耳の日』でもあるって、ご存じですか? 3月3日→ミミ→耳、という単純明快なゴロ合わせですが、その歴史は古く、日本耳鼻咽喉科学会が1956(昭和31)年に制定したもの。「耳や聴力への関心を高め、聴覚障害の予防・治療を徹底する」という主旨が掲げられています。今日は、そんな耳の日にちなんで、耳の痛い(?)話題です。

 アイシェアが実施した携帯音楽プレーヤーに関する意識調査によると、携帯音楽プレーヤーを使用中、耳に何らかの異常を感じたことがあると答えた人が約1/3もいると報告されています。「プレーヤーを使用していて、不安に感じたこと、また不安に感じる時はありますか?」という設問に対し、「耳が痛くなったことがある」人が、耳が聞こえなく(聞こえづらく)なったことがある」人が5.8%、というのが、その内訳です。

 さらに気になったのは、危険認識についての質問です。

  ・「プレーヤーを使用している時、危険な状況に遭遇したこと、危険を感じたことはありますか?」
   ……「ある」 11.6%
  ・「上記設問で「ある」と答えた方、それはどんな状況でしたか?」
   ……「交通事故・接触など」 47.5%
  ・自分がプレーヤーを使用していない時、危険な状況を目撃したこと、また危険を感じたことはありますか?」
   ……「ある」 33.4%
  ・「上記設問で「ある」と答えた方、それはどんな状況でしたか?」
   ……「交通事故・接触など」 【63.0%】

 そうそう、あるあるってうなずいている方、多いんじゃないでしょうか。携帯音楽プレーヤーを使っている人は、自分の世界に入り込んでしまうために、周囲に対して鈍感になりがちです。このアンケートでも、それが明確に出ていますね。1/3の人が、他人の危険を感知しているという結果。なんと自己認識の約3倍。この差はとても重要な気がします。

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 私はクルマを使って通勤しています。通勤時に、狭い路地から中高生が自転車で飛び出してきてドキッとした経験が何度かあります。私の数少ない統計上では、彼ら彼女らのヘッドホン(イヤホン)装着率は100%です。携帯音楽プレーヤーを使いながら自転車に乗るというのは、本当に危険だと思います。これこそ、法律で禁止すべきではないでしょうかね。。。

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