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【デジタルサイネージ最前線】バラの香りで認知向上?「デジタルサイネージ」+αの仕掛けが面白い!!

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3月2日の日経MJ「eリテール特集」でデジタルサイネージで面白い
記事を見かけた

NTTコミュニケーションズが資生堂の新商品「ばら園」のFKASH画像
に、香りを加えるという実証実験を行ったところ、資生堂の
化粧品ブランドの認知率が2倍向上したとのことである。

また、スーパー銭湯売店でバニラの香りを発生させたところ、
ソフトクリームの売上げが1.3倍に高まった旨の記事も掲載されて
いた。

デジタルサイネージコンソーシアムによると、デジタルサイネージ
には「広告型」と「販促型」の2つの効果指標があるとのことである。

http://www.digital-signage.jp/download/090105_Index_guideline.pdf

広告型のデジタルサイネージというと、山手線の車内広告がまず
挙げられる。ただし、一般の消費者が広告を視認するという意味では、
あくまで個人的な印象にはなるが、劇的な効果が出ているかというと
なんともいえない部分がある感がある(参考ブログ)。

しかしながら、たとえば資生堂の事例にある「香り」というものに
消費者の興味を喚起させ、ブランド認知につなげていくという仕掛けや、
スーパー銭湯の利用者に対して、アイスクリームを想起させる香り
を発生させて、売上向上につなげていく仕掛けについて、これは
面白いと感じた!

スーパー銭湯の例については、食事処の利用ニーズが高いとみられる
調査結果もあり、顧客の消費行動を刺激させる仕掛けとして
大変面白いと感じた。

デジタルサイネージ市場は今、大変盛り上がりをみせている。
ただし、デジタルサイネージをただ単に活用するのではなく、他の
要素とうまく組み合わせ、プロモーションを仕掛けていくことが、
より成功につながるのではないかなと感じました。

< 関連ブログ >

デジタルサイネージに対する期待と課題を考える
デジタルサイネージってどうだろう!?成功事例を読んで考える

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