えっ そうなの??うちの会社がリストラを実施!? その時、社員が浮かぶ思いとは・・・
久しぶりのエントリーになりますが、いきなりの「リストラ」
というタイトル。。。ちょっと気になる出来事がありましたので、
今回の内容でのエントリーを行いました。
景気に関する暗い話題が多いなか、企業の部門の閉鎖や正社員の
削減などリストラに関するニュースをよく耳にします。
自分の身近でも、このことを肌で感じる出来事がありました。
会社が赤字/ないしは利益が上がらなくなった場合、人員を削減
させることが、目に見える形で、固定費を確実に減らすことが
できる対策になることは間違いないことだと思います。
また、投資家など対外的にもリストラの実施に関しては、会社側の
業績悪化の責任と今後の対策を明示する上で、一つの有効な
手段ではないかなと思います。
では、リストラを実施する事は本当に正しいのか?
利益効率を上げる上では「正解」ですが、将来的な売上確保の面から
鑑みると「?」がついてしまいます。
それは既存の「人材流出」並びに、新規の「人材確保」が困難に
なるリスクがあるからだと思います。
今年に入り、過去自分が勤めている会社が倒産するという出来事が
ありました。
昔の同僚から聞く話では、人材流出が止まらなかったことや、
長期的に在籍する人材を確保できなかったことも一つの要因
となっていたと話していました。
自分が在籍していた際にも、大規模なリストラを実施したことが
ありました。社員の何分の1かを整理するというものでした。
整理される社員を見て「いつか自分もこうなるのでは?」
という気持ちを強く持ってしまいました。
リストラを実施することで、社員のモチベーションや会社に対する
ロイヤリティが低下し、結果的にその会社ではその後多くの人材が
流出することになりました(自分にとっても会社を去る決め手の
理由となりました。自分の場合は、仕事はもちろん大切ですが、
社会的生活を続けることはもっと大切なことなので。)
経営者側に立つと、どうしても削減した人員は補充すればよいと
考えてしまいがちですが、人員削減を行うことで、以下の
リスクが生じる可能性があると感じています。
● 営業的な資産の流出(顧客流出も含む)
● 技術/サービス低下
● 風評被害(ニュースからによる風評被害や辞めた社員/既存社員からの
風評被害など)
● 競合他社への社員流出による、自社の競争力低下
リストラ実施による人材流出の事例として、米ヤフーなどがあります。
ヤフーなど一般に企業イメージやブランド力を持った会社であれば
問題は大きくないですが、企業イメージ醸成中のベンチャー企業や、
人が重要な資産となるような業種では、致命的な事態に陥る
可能性もあるのではと感じます。
リストラは企業の経営効率を短期的に、そして確実にあげる方法
ではあるものの、会社で働いているのは、生身の人間である以上、
そこに潜むリスクを慎重に考え行なう必要があるのではと感じて
しまいます。
自分の会社がリストラを実施したら、同僚がリストラされたら、
その時何を思いますか。