F1層のクチコミサイト利用率は70%を超える!しかし、事業者にとってはビジネスとしては正念場?
ライフスタイルに定着したクチコミサイト】
クチコミサイトが登場して早数年になります。アットコスメ、フォートラベル、ウィンズコスメ
など、またYahooなどのポータルサイトでもクチコミの閲覧、投稿の機会は増えました。
こうした状況を踏まえ、昨年度以降、サイバーエージェントやライブドアなど様々な事業者が
クチコミを利用した事業を開始するという記事が矢次早に出てきてました。かくいう私自身も
映画情報を見たり、飲み会の幹事などをする際にはクチコミサイトを存分に利用しています。
そうした状況のなかNECビッグローブが『F1層のインターネットクチコミサイトの利用状況』に
ついての調査データを公表しておりました。
調査結果を見ると、F1層(20~34歳女性)のインターネットのクチコミサイトの利用率は70%
を超えており、この世代の女性のライフスタイルにクチコミサイトは確実に定着していることが
伺えます。調査データの中ではここ2、3年でクチコミサイト利用者が爆発的に増えていること、
また、クチコミサイトを利用している人のうち、今後クチコミサイトの利用機会が増えるとした
人が40%を超えており、市場は一見明るそうに見えます。
【ベンダーサイドのクチコミサイトの課題】
ただし、サービスを提供する事業者にとって本当に儲かるビジネスなのか?そこには疑問が
残ります。なぜなら、利用者側から見た場合、利用するクチコミサイトの数は数サイト程度に
留まっているからです。
私の知人も、さらには私自身も日常生活でクチコミサイトを利用するシーンは確実に増えました
が、実際に参考とするクチコミサイトは数サイト程度になります。しかも利用しているカテゴリー
のクチコミサイトは限られております。上記事項を鑑みると、新規参入事業者、ならびにクチコミ
サイトをフックとしてトラフィックを上げようとしている事業者にとっては、期待するほどの成果が
得られるかは難しいところになります。
【今後期待されるクチコミサイト】
先日、ショッピングモールを展開するZOZOTOWNがトレンドセッターのブログを集めたZOZOWALKER
のサービスを開始しました。これまでは、一般消費者を対象にしたクチコミサービスを行う
企業が多かったものの、最近はトレンドセッターの意見からクチコミ喚起、販売促進につなげる
動きが出始めていると感じます。
トレンドセッターからのクチコミサービスが成功するのか、結果は如何に。