盛り上がる動画共有サービス その可能性は如何に!!
【はじめに・・・最近知人から良く言われること】
ネットを行っていて、ここ1年くらい友達からよく言われることがある。それは
『この画像面白いから見てみなよ』、『これめっちゃウケル』といわれ、動画共有
サービスで画像をみることだ。また、ブログでも動画共有サービス中にある
コンテンツのリンクが張られていることが見受けられる。
そこで『動画共有サービス』ってどうなんだろう?という疑問が浮かんだ。
【期待盛り上がる動画ビジネス】
先日、GoogleがYouTubeを16億5,000万ドルで買収すると発表した(参考記事)。
GoogleによるYouTube買収の評価について各メディアでの連日報道されている。
YouTubeは言わずと知れた動画共有サービスの雄、8月1日のCNET Japanの記事
によると1ヶ月あたりのユニークユーザーは2,000万人を超え(Netratings調査)、
オンラインビデオサービスの60%のシェアをとっているとの事である。
Alexaの10月19日時点のデータを見ても業界の老舗であるBlinkxとの比較(比較表)、
国内の番組無料放送サービスの雄Gyaoと比較(比較表)しても圧倒的な差が見られる。
こうした動画共有サービスYouTubeの影響を受け、国内でも続々とサービスを開始
する企業が見られる。
【ユーザーニーズとそこに立ちはだかる著作権問題】
国内大手事業者では2006年6月にAsk.jpが動画共有サービスを開始したほか、
フジテレビ、サイバーエージェントなど名だたる事業者が動画共有サービスに参入
している。
しかしながらここで一つの疑問が・・・・それは
『視聴者はそもそも動画共有サービスをなぜ見るのか?』
という疑問である。この疑問を解く鍵として面白いデータがある。2006年10月18日に
ライブドアが公表した調査データである(参考)。同調査の中で閲覧した動画共有
サイトにあるコンテンツ閲覧内容についての回答がある(回答者数710人 複数回答)。
これによると、『お笑い・バラエティ』が50.28%、『音楽ビデオクリップ』が41.7%、
『ニュース』が31.7%と著作権を侵害している可能性が高いコンテンツの閲覧が
多い。また、閲覧者の『著作権侵害の抵抗感についても閲覧するだけなら抵抗感』が
ないと答える利用者が1,245人中45%にも上る。
国内の各事業者とも当然のことながら、著作権の問題には慎重である。しかし、
閲覧者の多くが著作権侵害に該当する可能性のあるコンテンツを閲覧している。
こうしたジレンマの中、本当に動画共有サービスが伸びるのかは疑問である。
個人的にはビデオ共有サービスの性質はブログというよりはポッドキャスティングに
ビジネス・収益モデルが似ていると感じる。
なぜなら、ビジネス/収益モデルは言うまでもないが、①ポッドキャスティングも著作権に
より、配信できる音楽に規制がある、②個人の投稿コンテンツが閲覧されるとは
ライブドアのデータからみると『?マーク』がつくからである。
ちなみにAlexaの調査で『Askビデオ』、『ワッチミーTV』、『AmebaVision』のトラフィックを
調査したところ以下のような結果がでた(10月19日時点のデータ)。
ASKビデオ:約80人/100万人 http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?url=http%3A%2F%2Fvideo.ask.jp%2Findex.do
ワッチミーTV:50人/100万人 http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?url=http%3A%2F%2Fwww.watchme.tv%2F
AmebaVision:100人/100万人 http://www.alexa.com/data/details/traffic_details?url=http%3A%2F%2Fvision.ameba.jp%2Findex.do
上記数値を見ると、メディアとして単独事業で行うのは難しいとの印象を持つ。
注目されている動画共有サービス・・・ 将来のその結果は如何に!!