成長するドロップシッピングビジネスと課題
皆さんのご周知の通り、昨年末以降ドロップシッピング事業が本格化している。
先日、ドロップシッピングでの販売者をドロップシッパーというなど、徐々に一般ユーザー
にもドロップシッピングという言葉が一般化している。
参考URL:http://release.japan.zdnet.com/release/abstract.html?release_id=12502
多くのドロップシッピング事業者では受発注管理、在庫管理、物流管理、決済サービス
まで提供しており、事業者によっては個人でもドロップシッパーになることができる。
米国ではEコマースビジネスのうち、約30%がドロップシッピングのシェアで占められて
おり、今後のビジネスの展開が重要になる。
但し、ドロップシッピングを行うにあたって重要になるもの・・・それはいかに販売先
いわゆる『メディア機能』を持つことができるかである。アフィリエイトでもパワーブロガー
など一部の利用者には収益をもたらすものの、大半の利用者では満足な収益を
上げているかは疑問である。
なぜならEコマースビジネスを行うにあたって以下の3点が重要になるからである。
【Eコマースビジネスを重要な点】
・ECサイトへの誘導させる仕組み仕掛け。
・サイトの訪問時間を伸ばす仕組み、仕掛け。
・マーケット、ターゲットにあわせたプロモーション
上記事項を個人で全て行うことは大半の場合、困難であると考える。
解決策の一つとして今後はメディア機能を持つ事業者との連携というのが進んでいく
のではないかと考える。今後ドロップシッピングの市場は伸びていくものと考えられるが、
それ以上にドロップシッパーが儲かる仕組み/仕掛けを行う事業者の出現が待ち
遠しい!!
果たしてドロップシッピング事業者が先に仕掛けるか、メディア事業者が仕掛けるか
楽しみである。
※ドロップシッピングの定義及びメリット/デメリット
ブログやECサイト、オークションなどで、売り主が在庫を持たずに商品を販売できる仕組
み。商品はメーカーから直送されるため「drop shipping」(直送)と呼ばれる。
□メリット
・本格的なECサイトを在庫リスクなしで運営できる。アフィリエイトよりもうかる。
・発送や決済といった面倒な作業はメーカーやASPが行ってくれるケースが多いため、
ドロップシッパーは集客・販売だけに専念できる。
□デメリット
・販売サイトが販売主体となることが多く、その場合は特定商取引法に基づき、サイト
運営者の住所や氏名などをサイト上に明示する必要がある。
・問い合わせやクレーム、返品に対応する必要もあり、商品に欠陥があった場合には
一定の責任を負う可能性もある。
・顧客情報をASPが持つケースもあるが、その場合は販売サイトやメーカーに顧客情報
が蓄積されず、マーケティングに生かせない。