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『人財』と『人材』と『人罪』

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仕事をはじめて、はや8年。まだまだ青二才ながら、今までリサーチ系の会社で多く

の会社や人を見てきて、好調な会社、部署に必ず共通するものがあると感じる。

それは『人財力がある』ということ。そしてその力は持って生まれたものでなく、

環境で変わるということ。

人財がある会社に共通してあるもの・・・それは『コミュニケーション能力』が存在する。

 コミュニケーションを多くとることで、社員それぞれの役割が理解できる。コミュニ

ケーションを普段とる必要があれば場の空気を読みながら自然としかる、ほめる

といった場に応じた思いやり、人間力をもてるようになる。それぞれの社員が『認め

られる』喜びを覚える。しかられるすると、ほめられるよう悪い点を直そうとする。

結果社員一人一人に自信が出て、それがモチベーションにつながり、活気のある会社

になる。そんなときには自身も会社のトップクラスの成績を残したり、表彰も取れたり

している。会社の社風から組織の社風にそして個人の雰囲気にまで影響していく。

『人材』が『人財』になるときだ。

 ただその逆もある。過去成績でドンビリを走った経験が自分にはある。その一番の原因

は当然自分にある。コミュニケーションがとれていなかったからだ。これが個人であるなら

まだよいが部署全体が・・・、会社全体が・・・、となると末期的である。『人材』が『人罪』に

なるときである。社風が悪く、組織の風通しも悪く、そして人も悪くなっていく・・・。

 先日、オルタナティブブロガーである大木様の『メッセンジャーを利用する理由って

というブログを見た前後に象徴的な話を聞きました。知人の会社は会社の資産、そして

人材ともに一流であるが数年前からはじめている新規事業が伸びない。

『なんで?』

その人の話ではその会社では隣の席の人にもメール、他部署の人にもメール、会話

がないとのこと。『仕事は相手の望む要望は達成しているの?』と聞くと『望むものが

わからない』との答えが・・・。まわりも同じ境遇らしい。なるほどごもっとも!おそらく

最初に述べた好循環の逆のパターンが起きていると思う。ちなみにその会社の

管理者はいつも「いい人材がいない」と嘆いている。知人には悪いがはやくその会社

は辞めたほうがよいと勧めた。おしらく管理者は人材がいないのでなくて人材を駄目

にしている事に気づいていないと思う。

 『人材』が『人財』もしくは『人罪』に変わるかコミュニケーションが大切だと思う。

それはメール、メッセンジャーなど顔を合わさなくても良くなった現在でも・・・。

 人の持つ潜在的な能力はそれほど変わらないと過去の経験から断言できる。

変えているのは組織の環境、そして自分自身である。

 自分は人を『人材』から『人財』にしているか?『人材』を『人罪』にしてはいない

か?そして自ら『人財』になろうとしているか。現在でもふと考える。

 みなさん自身、みなさんの周りはどうですか?

蛇足までにトラパパ@TORAPAPAの『敗軍の将』というブログ記事

切り口は全く違うものの、非常に参考になりました。

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