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これまでのリサーチ経験をもとに、インターネット、モバイル分野のトレンドを独自の目線で切り込む!

Web2.0で思うこと

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今回自身が立ち上げたトピをもとにWeb2.0の記事を作成しようと思います。

【Web2.0の収益モデルって何?】

Web2.0という言葉が出てきて数年が過ぎようとしています。ブログやSNS、検索サービス

のパーソナライズ機能など様々な インフラ的なサービスが出てきて、国内での利用者数

も 数百万人レベル、サイトの月間ユニークユーザー数もかなり 増えてきていると思い

ます。

 Web2.0が言わんとするビジネスモデルは書店にいけば、それなりの本がでているし、イ

ンターネットでもWeb2.0については説明しているものは多くある。

ただいつもそこにはひとつの疑問が・・・・・

『Web2.0の収益モデルってなんだろう』

この質問を自分自身、またWeb関係者に投げかけると『広告』という回答が返ってくる。

ただ、Google AdやOverture、また広告代理店会社は良いとしても「本当にそれが儲かる

ビジネスであるのか」、また、インターネット広告自体今後もこれまでと同じように伸び続け

ていくのだろうか?こんな疑問良く自分自身が持つ。そして自身の周囲からも同様の声が

聞こえてくる。先日出席したとある懇親会ではある人から「(株式市場の相場の観点から

みるとを前提に)今の相場は1999年のITバブルを思い浮かぶ」といった話もきかれた。

「もちろん前回ほどのITバブルの崩壊は考えていないが」と付け加えていたが・・・。

自分も同じように考える。なぜならば自分は『広告』という収益モデルに疑問を持っている

からである。 

 参考までにリソースは半年程度前のものであるがインターネット広告に関するリサー

チ関係の見解は以下のとおりである。

①米IABと米PrecewaterhouseCoopersが米国のインターネット広告市場が2004年の96億

 ドルから2005年に125億ドルを超えると公表している。

②国内では電通総研が2,808億円と前年比で前年比54%増加したと発表している。

【広告が収益モデルになっていることに対して否定的な理由】


 個人的にも同様のことを考えている。その根拠は以下の通りである。

①日本の広告費全体の市場は微増にとどまっており、 インターネット広告の市場成長は

  他の広告媒体の市場をを奪っている部分が大きい。ここからさらに

②日本の検索のリスティング広告料金は実は以外と高く、例えばキャッシング、ローン

 分野ではキーワードはユーザーが1クリックするだけで2,000円~3,000円程度の料金が

 発生する。果たして企業にどれだけのROIがあるのか疑問で ある。

③日本経済が今後失速する懸念がある。インターネット広告市場の浮き沈みは景気に

  左右される面が大きいと考える。現在は2002年以降の企業のリストラ効果、在庫調整

   の一巡などにより景気は回復期にあるが、将来については不透明感が強いと考える。

  機械受注や鉱工業生産指数に関してはいつ調整局面を迎えてもおかしくない数値であ

  ると考える。また日本全体のGDPが横ばいの中、リストラ効果中心の好業績企業業績

 を支えられるかは疑問である。

④サラリーマン向けの減税の撤廃、社会保険料の値上げ、消費税率のアップまた米国に

 おいてはここ1年、2年で金利の上昇は大きい。国内でも金融緩和を行うなど景気後退

 要因は多くあると考える。

 仮に景気が後退した場合、広告費を見直すケースは多い(例えばTV局各社の好・不況

 時別の収益状況を見ると一目瞭然である)

 上記事項を鑑みると、今後のインターネット広告(特に今急性弔しているリスティング

 広告が伸び続けるとは、考えにくいと考える。また広告の種類も行動ターゲティング

 広告など細分化しつつある。

上記事項を考えると本当に広告が必要なのか疑問が残る。また、Web2.0の事業者自身

も儲かっている会社はさほど多くないのではと考えている。例えば最近上場を果たした

mixiにしても現在500~700万人の利用者がいるメディアなのに対して、広告収入は微々

たるものだ。ほかにも『Web2.0的な』と謳ったサービスはあまたに存在しているが、実際

どれだけの企業が儲かっているのか疑問が残る。Web2.0の収益モデルは何が望ましい

のだろうか?

【自分の考えるWeb2.0の考え】

 『最終的に勝ち残るWeb企業は一握りで、今後Web2.0企業の中でも勝ち組と負け組が

分かれてくる』とはなした方も最近いた。自分もWeb2.0の収益が広告主体に引き続きなる

ならば、同じことがおこると考える。

 自分はWeb2.0について顧客とのコミュニケーションを持つための数あるなかの一つの

ツールに過ぎないと考える。要は『顧客基盤(顧客数)をいかに確立するか』、そして

『いかに的確なマーケティングを行っていくか』というためのものではないかと思う。

 自身が考える最終的な意見はWeb2.0というツールを利用して『マーケティングサービス

を行ったり、物販(この場合コンテンツも含む)などにいかにつなげていくか(物販支援も

含めて)を行う』ことが本来の企業の収益の稼ぎ方だと考える。

『うちのビジネスはWeb2.0的だ』、『今後Web3.0的なサービスを考えていく』 このような

話は良くきくが、大切なのはWeb2.0という言葉ではなくではなく、

①営利企業としていかに収益をあげていくか?

②自社の顧客満足を高め、物やコンテンツを販売していくか?

③そして①、②を成功させるためのビジネスの仕掛け、仕組みつくりをしていくか?

にあると考える。『ビジネス』の本質を捉えることがひつようなのではないだろうか。

 


参考データ
・米国の広告費
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/03/02/11082.html
・日本の広告費
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/20/10943.html
・鉱工業生産指数
http://www.nikkei.co.jp/keiki/kougyou/
・日本のGDP
http://www.nikkei.co.jp/keiki/gdp/
・キーワード広告 業界別平均CPC
http://jeff.ecjapan.jp/archives/2005/08/_cpc.html

mixi参考記事

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=5140226&comm_id=227955(akilatとしてトピ立ち上げ)

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10064639&comm_id=227955(あっきーとして立ち上げ)

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