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あれこれ考えるよりも作ってしまった方が早いんじゃね?と思う、ギークなサラリーマンのアジャイルな日々。

【レビュー】BenQ プロジェクター TK800 体験会に行ってきました

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日本ロマンチスト協会宣教師、BenQアンバサダーの秋山です。

去る6月19日はロマンスの日でしたが、皆さんいかがでしたでしょうか?
おっと、忘れてた!という方は6月は日本ロマンチスト協会が定めたロマンス月間ということで、ぜひ大事にしているあの人にサムシングブルーのプレゼントを贈りましょう。

それはさておき、

先週のことになりますが、液晶ディスプレイなどで有名な、台湾のAV機器メーカーBenQさんのプロジェクターの体験会に行ってきました。

会場は新宿区役所通りにあるパセラの8階。まだ未成年の頃は新宿歌舞伎町界隈は一度入ったらただでは帰れない怖い場所だと思っていました(笑)。

新宿ぼったくり看板.jpg
お気を付けください!

BenQ_TK800体験会_パセラビル.jpg
細かいことが気になる私はビルの外観を見て???と。どう数えても7フロアしか外から見えない!もしかして屋上?!

BenQ_TK800体験会看板.jpg
やはり、8階であっているよね?さらに謎なことにエレベーターのボタンは9階まである!

まあ細かいことはともかくとして、今回のイベントで体験できるプロジェクターは、TK800 という4Kプロジェクターになりますが、今盛り上がっているサッカーの試合などもパブリックビューに行かなくても迫力満点で見られる「スポーツモード」「フットボールモード」という機能がついているのが注目のポイントです。

その他のスペックやモード、発熱、機能などについては他の参加者の方が細かくレビューされていると思いますので、私が当日実際に質問した背面端子と設置性(レンズシフト等)についてと、特に本機に対して気に入った点をレビューしたいと思います。

【TK800 の気に入った点】
・映像の綺麗さ、シャープさ、発色の良さ
 やはり、4Kの映像は綺麗で精細でした。また、BenQさんのこだわりはDLPということで液晶プロジェクターよりもコントラストの効いた鮮やかな発色が体感できました。
 最近、とても安価な俗に言う中華プロジェクターを購入したのですが、HD対応でルーメン数は一緒でも周辺にいけばいくほどフォーカスが甘くPCの画面をフルHDの解像度で映してもツールバー等の文字が見え辛かったのですが、BenQの技術者の方に聞いたところBenQさんのようなきちんとしたメーカーさんのプロジェクターと安価な中華プロジェクターの違いのひとつにレンズの違いがあるということで、センターから周辺まできっちりとフォーカスがあったシャープな映像表現はやはり値段相応なのだなと思いました。

【TK800 の背面端子について】
・給電用USB Type-A端子と制御用端子(RS232c/USB mini-B)
最近、Amazon Fire TV StickやChromecast、StickPCのようにHDMIに直接刺して映像サービスなどを利用する人も多いのではないかと思います。以前は、映像ソースを再生する機器からHDMIケーブルを取回して、さらにプロジェクターとTVとアンプにスプリットしたりセレクターを使ったりしていましたが、今では各機器にそれぞれAmazon Fire TV Stickを直接刺して使っています。RFリモコンやスマホ、Amazon Echoなどを使って操作できるのもとても便利なのですが、唯一不満だったのが給電用のUSB-ACアダプタを差すためのコンセントや延長コードを用意しないといけないこと。本器は、背面に1.5Aの電源を出力できるUSB Type-A端子を装備しているので、とてもすっきりと簡単にそれらの機器を接続することができます。

また、その隣にはRS232cとUSB mini-B端子が並んでいますが、こちらは何に使えるんですか?と会場で質問してみました。

回答としては、法人用途で使う際やメンテナンスの際の制御用ということで、何が制御できるかは非公開ということでしたが、BenQさん自体はコマンドを公開していないのでここでは控えますが「BenQ RS232c」等で検索してみれば、RS232c経由でどういう制御が出来るか確認できると思います。

TK800がどこまで対応しているかはわかりませんが、BenQさんの機種によっては以下のような制御がRS232cポートからできるようです(ご利用は自己責任で)。

・電源のオンオフ
・ビデオソースの選択
・コントラスト・輝度・シャープネスの調整
・アスペクト比
・言語設定
・サウンドモードの選択
・ボリューム・消音・音声設定
・リモコン制御のオンオフ
・本体ボタン制御のオンオフ
・投影イメージのフリーズ

など

私は10年ほど前からホームオートメーションみたいなことをPCに接続できる学習リモコン等のIR(赤外線)系のガジェットで実装してきましたが、最近ではAmazon Echo(Alexa)、Google Home(Google Assistant)やLINE ClovaなどのAIスピーカーの登場で、スマートプラグ、スマートIRデバイス、電動カーテンだけでなく家電自体がWiFiやBluetoothなど家庭内ネットワークや機器間のBluetooth通信により制御できることが増えてきました。

対応していない機器でも、赤外線リモコンで制御できる機器の場合は、AIスピーカー⇒ITTF⇒赤外線デバイス⇒各機器みたいな感じで、赤外線デバイスから各機器のリモコンの制御信号を出すことで制御することが出来ましたが、その際に課題となるのが、大きく以下の二つの点です。

・電源ON/OFFや入力切替がトグルボタン、つまり同じボタンに設定されている
・赤外線リモコンの多くは一方向性(リモコン⇒機器)なので、機器が今どういう状態(電源状態、入力設定)かわからない

つまり、以下のようなことを実現したいと思ったときに、


1.アレクサに「アレクサ、映画を見たい」という
2.カーテン自動で閉まる
3.部屋の電気全消灯
4.電動スクリーン自動で下がる
5.プロジェクターオン、ソースをHDMI1に切替
6.5.1chサラウンドAMPオン、ソースはHDMIスプリッタ切替器からのOPT入力
7.ソースはHDMIに刺さったAmazon Fire TV StickでAmazonプライムビデオ
8.アレクサに音声でタイトルを検索、再生
9.視聴後、アレクサ、映画おしまい
  ※それか、数時間応答が無い場合に
10.全機器電源オフ、スクリーン上がる

プロジェクターが電源OFFの状態ならいいのですが、誤って電源ONの状態のときに、電源のトグル信号を送ってしまうと、プロジェクターの電源がOFFになってしまいます。同じように入力切替もひとつのリモコンの入力切替ボタンに順送りの信号が設定されていると、HDMI入力1の時にはHDMI入力2になり、HDMI入力2の時にはRGB入力になるという感じで、ダイレクト選択ボタンや機器の入力設定の状態を操作する側で把握していないと思った通りになりません。

その点、USBやRS232cのインターフェースがあると、ラズパイなどから接続しておけば、状態を把握し、かつ正確なリモートコントロールが可能になるので嬉しいですね。


といっても、こんなマニアックなことを考えているのは私くらいかもしれませんが。。

【TK800 の設置性】
天井マウント用のブラケットも使えますが、ちょっと調べた限り純正のものはAmazon等で見つからなかったので各社に使える汎用のものでも問題ないかと思います。ちなみに取り付けのネジの径はM4です。

本機はレンズシフトがありませんが、縦方向の自動台形補正のみがありますので、スクリーンに対してセンターで天井に吊るか、プロジェクター台を用意して下側から投影する形になりますね。我が家のように日本の賃貸の部屋で使うことを考えると、横方向の補正や縦横のレンズシフト機能が欲しいところ。

総評としては、4Kクオリティのプロジェクターが15万円以下で手に入るならば買いです。
私は今は無き三洋電機さんのZ4というプロジェクターを今も現役で使っていますが、当時の価格は約29万円!
設置の問題さえクリアできれば買い替えしたいですね。

なお、今ならAmazonでTK800は税込価格148,001円に10%引きのクーポンがついていて、つまり約13万3201円で購入可能です。(2018/6/20現在)

Amazon | BenQ ホームプロジェクター TK800 (DLP/4K/3000lm/HDR10対応/スポーツ観戦) | ベンキュージャパン
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BenQ_BLIAN.jpg
BenQさんのキャラクターBLIAN(ブライアン)くん。かわいい!欲しかったよー。

BenQ_TK800体験会_会場.jpg
会場はこんな感じ、120インチ?と80インチのスクリーンにTK800で投影。HDMIスプリッターで映像ソースを分けていたようなのと、音声は会場のスピーカーだったのが気になった。

BenQ_TK800体験会_説明.jpg
スポーツモード、フットボールモードそれぞれ、スポーツ観戦、サッカー観戦に最適です。

BenQ_TK800前面.jpg
TK800前面の様子いたってシンプル

BenQ_TK800背面.jpg

本体、裏面(背面)の様子。天吊りマウントは裏面(背面)に取り付けて裏返しで吊ります。その場合は映像の天地を逆にするモードがあります。
鏡像モード(ミラー等を使う場合)があったかは確認しなかった!

BenQ_TK800端子.jpg
TK800の端子面。入力はHDMI2系統(HDMI1: HDMI2.0, HDCP2.2対応 / HDMI2: HDMI1.4a, HDCP1.4対応)、RGB(D-SUB15ピン)PC入力。ステレオミニジャックの音声IN/OUT。前述のコントロール用端子群。

SANYO_Z4収納.jpg我が家の現役プロジェクターは三洋電機さんのZ4。十年以上の年季の入ったプロジェクターです。

SANYO_Z4.jpgこんな感じに回転台を引き出して使います。なので横方向のレンズシフトが必要なのです。

スクリーン.jpg

我が家の80インチ電動スクリーン

スクリーン_リモコン.jpg

電動スクリーンのワイヤードリモコン、RFリモコンもあるのですが改造不可なので、こちらを開腹してラズパイなどを接続してオートメーションを行う予定。

以上、BenQのフットボールモード搭載の最新プロジェクター TK800 のレビューでした!

以下、余談ですが、TK800ではないですがBenQさんのプロジェクターは結構有名なプロジェクションマッピングにも使われているようで、私がよく訪れている群馬県南牧村で企画している自然の中、森の中でのプロジェクションマッピングにも使いたいなー。使いたいなー。使いたいなー。BenQさーーーーん。

どういうことを計画しているかというと、山に映したり、テントに映したり、森(木)に移したりして、四季を表現したインスタレーションや、動物が駆け回ったりするインスタレーションを流していきたいなと。

自然の中でのプロジェクションマッピング2.jpg
安い中華プロジェクターで試した感じだとこんな感じ

自然の中でのプロジェクションマッピング.jpg見緑(葉っぱ)のスクリーンに赤や黄色が映えます。

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