短くて余白の多いブリーフィング
»
広告のデザインやコピーを起こしたり依頼したりする時、できるだけ心がけている事が2つあります。
ひとつ目は「言いたいことを俳句にする」です。
5・7・5のたった17文字に言いたいことをまとめてしまうのです。
新製品や新機能が沢山あるとき、つい、それらをすべて述べようとしてしまう。
プライオリティをつけては見るけど、大きさを変えるだけで結局全部載せてしまう。
その結果、言葉ばかりで何が言いたいのかよく分からない、説明ばかりの広告が出来上がります。
しかし、俳句にする事によって、「自分が最も伝えたいこと」だけに集約せざるを得なくなります。
何が大事で何が大事でないかを関係者にも共有できます。
それこそがメッセージの大事な中核となるモノなのです。
メッセージの中核がしっかりしていれば、それを元にしたクリエイティブもブレない。
無駄なものがそぎ落とされ、強いクリエイティブを開発しやすくなります。
もうひとつは(特にコピーワークですが)「余白を作る」です。
デザイン的な余白ではなく、「想像の余地」です。
「すべてを説明せず、閲覧者の想像を喚起する部分を意図的に残す」のです。
「行間に意味をこめる」と似ているかも知れません。
「ふむふむ。あー、なるほどね~。アレのことを言ってるのね。」とか
「フッ、結局言いたいのは○○ってことなんでしょ。ニヤリ」とか
そうした思考を喚起する事で、ターゲットの記憶に刻み込むことが出来ます。
可能な限り言いたいことを削る。
思考の余白を残す。
相手に記憶してもらいたいときにも使える手法です。
SpecialPR