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エクゼクティブコーチング・リーダー育成の現場から、思ったことや考えたこと、学んだことをつれづれなるままに発信してゆきたいと思います。リーダーなんてなりたくないという声も聞きますが、リーダーはカッコイイ!。一人一人がリーダーシップを持つ世の中の実現のために取り組んでいます。

今年の新入社員研修の現場で感じる日本の未来とは!?

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今年の新入社員研修を無事に終えることができました!
弊社は研修会社ではないので数こそは少ないものの、今回は少し特殊なプロジェクトだったため、普段お世話になっている企業からのご依頼に喜んではせ参じた次第です。
新入社員研修というとご自分のころを思い出す方も多くいらっしゃると思いますが、いまも軸は変わっておらず、マナー研修などでは「みだしなみ」「敬語」「名刺交換」「電話対応」などを中心に学びます。
一日が終わるころには、立ち姿が変わり、顔が前を向き、すれ違う時に会釈や自然なほほえみがやりとりされるようになる。研修の仕事として、こんなに若い人たちに可能性を感じられる場はそれほど多くないと思えるほどの変化・進化でした。そして、講師の皆さんの「アネゴのようなお母さん的な関わり」が企業側から求められることにも、あらためて納得がゆきました。

昨日は某ゼネコンの本社・グループ企業の一斉の新人研修でした。
そんな現場で思ったこと、感じたことをまとめてみたいと思います。

  • 合同新入社員研修
    これはお邪魔した企業に限ったことではありませんが、新入社員の採用数の減少などもあって、同じような研修をグループでまとめる傾向があることを感じます。ポジティブに考えれば、今後一緒に仕事をする関係がある皆さんですよね。会社の中に閉ざさずに、このようにオープンな場を次につなげて考えることはとてもいいことだと感じました。また、新人研修は何かを覚えることよりも「意識の変化」が求められます。研修を内製化する企業も増えてきていると聞きますが、専門性が高くても現場から遠い講師の声よりも「現場に近い声」を取り込むことができる、社内講師でも十分に影響することができると感じました。

  • 外国人を見かける新入社員研修
    これまでかなり少数派だった外国人のかたの新卒入社も、いまや「戦略ありきの外国人採用」になりましたので、現場にはカタカナの名札をちらほら見かけることができました。接してみたところ、彼らは日本語について大変勉強されていることはもとより、とても優秀です。一日に学習内容がギュッと詰まったタイトな研修も、落ちこぼれることなく日本語でしっかり受講されていらっしゃいました。ここは、今までとはちょっと違った風景に出会ったような実感がありました。彼らはとても熱心で、なによりも、積極的です。もちろん人によって印象は様々なのだと思いますが、日本企業に入って成長したいという意欲がありますので、日本人の新入社員の皆さんに比べて大人っぽい印象もありました。ここが大きく違うところですね。

  • 大人と子供の二極化?
    新入社員研修の期間に試されるのは、柔軟性、ダイバーシティーインクルージョン、アサーティブなどに代表される「大人度」なのではないかと思います。たとえば今回は男性の髪型にNG社員が多く目立ちました。大半講師から注意を受けるのは頭のてっぺんに盛り上がりをつくる「トサカ頭」と、流行りの「もみあげ」です。現場はそううるさくないという声もありますが、まず彼らの目標は「組織の一員と認められること」と「仕事を教えていただくなど、可愛がられること」にあるのです。目的は受け入れられても、なかなか外見の変化を受け入れることが難しいようです。講師からの注意になかなか素直に聞き耳を立てられない方も目立ちました。また、いつも同じ人とばかり話してしまうことや、役員や先輩社員との親睦会でうまく自分を表現できないという話も多いようです。(なので、自分たちで固まる傾向があるのだとか)ここは、大人度が高い人と少しお子様なかたとの差が大きく出るのだそうです。大人になれるかどうかの意識の変化が、新入社員研修の中での期待なのだと痛感しました。

これはあくまでもひとつの企業の現場から感じたことですが、これからますます世界との距離が近くなり、多種多様な価値観の中で働く皆さんにとって大切なのは、「自分の夢や未来を描く力」と「実行してゆく能力の向上」なのではないでしょうか?就職活動が大変なので、企業に入ってしまうと少し力が抜けてしまうような傾向も感じましたが、現場はこれから、本番はこれからです。

さらにこのような時代に働く新入社員を預かる先輩社員の皆さんにも、彼らから大きな学びや経験をもたらされることでしょう。多種多様な考え方を持つ社員のマネージメントや教育、そして、ご自身の成長やリーダーシップ。先輩社員にも受け取る器がさらに大きくなることが期待されているようです。

かつて、やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。っている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。と説いた山本五十六がこんな言葉を残しています。
どこか巡り巡っているやり取りを感じながら、我々がこちらの立ち位置にいるんだということを実感せずにはいられません。



「いまの若い者は」などと、口はばたきことを申すまじ

実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。

今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。

その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。

(山本五十六)
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