ポジティブな誘導、していませんか?
ゴールデンウイークに「クリーン・ランゲージ入門」(著・ウェンディ・サリヴァン 著・ジュディ・リーズ)というコーチングの専門書を読みました。この手法は「クリーン・ランゲージ」と呼ばれる言葉がけ(主として問いかけ)を見直すことにより、よりクライアント(コーチを受ける人)に偏見なく関わることができ、クライアント自身は自分自身が無自覚だった思い込みを発見したり思考を明らかにすることができるようになります。(つまり、行動の変容にも大いに役にたつという理解です)
専門家としては大いに自分自身の関わり方にどんな前提があるんだろうかという、自己発見に役立ちました。
本書を読みながら、自分がどのような思い込み(信念)を持っているのかは、関わる相手にたとえ良い目的でも大きく影響するものだということを改めて思いました。
今日注目したのは、タイトルです。
タイトルにしてみた「ポジティブな誘導、していませんか?」は、その本の帯にあったフレーズです。
例えばですが(ここの場合は誰かへの関わりに特化して考えてみました)
- 「良い学校を卒業しないと、社会では落ちこぼれになってしまう」と親が強く思っていれば、子供には勉強させ、良い学校に入らようとするでしょう
- 「お金のない生活に不安がある」と思えば、恋人や配偶者に仕事で成果を出すように応援したり励ましたりなどを積極的に行うでしょう
- 「チャレンジしても良いことない」と思えば、友人のチャレンジを心配しながらやめさせようとするでしょう
少し強引ではありますが、こんな感じではないでしょうか。
「ポジティブな誘導」というと新しい言葉でマジックワードですが、これを「押し」と仮定してみると、この押しの強さが人間関係を遠ざける原因にもなりかねません(胸ががイタイ!)。しかしながら、この「押し」はその人ならではの個性でもあるので「出来るだけ爽やかに押したい(やっぱり押すんだ!)」というのが本心ではないでしょうか。
ここはできたら、自分の思い込みの源である信念がどこから来ているのかを少しお伝えできたら良さそうです。
- 学歴がなくて、ものすごく苦労した
- 子供の頃お金に困った体験がある
- チャレンジして失敗してみんなに笑われた
私たちは知らずに痛い体験からも信念を作り続けてしまっています。そして、思いやりからも大切な人にはそんな思いをして欲しくないわけです。だから「押し」が強くなってしまって心的距離も遠くなってしまうのかもしれませんね。この痛い体験という自分の言動の背景をオープンに開示できると多少は爽やかに押しができるかもしれませんね。
しばらく自分キャンペーンをやってみたいと思います。(でも、押すんです!おせっかいですけれど・・・笑)
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