海外駐在員の心の声を聴く
先日先輩よりお聞きしたのが、海外駐在をするビジネスパーソンが想像以上に
メンタルヘルス関連をはじめとして病魔に蝕まれているという話。
この結果はグローバル化の勢いの陰で、ひっそりと静かに問題になっている
のだなと知り、驚きを隠せませんでした。
本人の希望があるかどうかということも企業では判断材料とされますが、
ここで意外と落とし穴だと感じたのが、本人でさえも自分の傾向に気がついて
いないということだと考えます。
・ 海外での生活の経験がある
・ 語学が堪能である。または、ビジネス上問題の無いレベルである
・ 健康である
・ グローバルな仕事をしてみたいと思っている
・ グローバルなマネージメント経験がある
そう胸を張って手をあげたひとたちが、どんどんと蝕まれているのです。
雑誌Presidentの記事にもありましたが、海外でも特に中国にその傾向が多いの
ではないかという記事までもあります。
President
なぜ中国駐在1年内に「心の危機」が起きるのか
http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2011/20110530/19111/19116/
私の父は、韓国の大手製造メーカーで10年ほど勤務していた経験があります。
日々の業務以外にやっていたことを思い出すと。
・ 通訳や運転手ファミリーとの付き合い
・ 社内行事や接待への参加
・ 地元の有力者とのコネクションづくり
・ 日本の人脈とのリレーションづくり
・ 文化や習慣になれること
(プレゼント、誕生日などのお祝いなど)
・ 日本からのゲストのアテンド
そのうえに、健康管理、語学、食事、離れている日本の家族の心配など。
そして、どことなくいったん何か大きな失敗をしてしまったりすることへの、
プレッシャーを強く感じていたような気がします。
これは個人的な格差があるものであり、本人さえも見えないプレッシャーとは
事前に戦うことができないのが悩みの種でもあります。
私は個人的に数名の海外駐在者とのコーチの機会を設けていますが、
みなさん「言葉にしたいこと」や「想い」はたくさんあるようです。
それは、中国の駐在員のみなさんにに限ったことではなくても。
・ 離れたところから見ている組織について
・ 元の同僚や部下への想い
・ 本社との温度差
・ グローバルな観点に立ったからこその、視点や観点
・ 日々学んだことや考えたこと
私は特に駐在員のみなさんが「日々学んだことや考えたこと」について、
どれだけ話す機会を持ちたいと無意識に思っているかということに驚きました。
彼らの環境や彼らを取り巻く人間関係は毎日のように変わります。
日本にいる時にもおそらく同じことが起きていたのかもしれませんが、
場所を変えたことによって自分の体感値にかなり違いがあるようです。
日々起きる様々なできごとの中で、自分がどう感じて何を学んだのか?
そして、次にはどうしようと思っているのか?
そこに見えるのは会社や業界への想いであったり、会社のメンバーや子供に
伝えたいメッセージであったりするのです。
この地で見て学んだことを、どこか残しておきたいと思うのは人の心情で
あるのかもしれません。
スカイプなどのシステムを使えば、世界はぐっと近づきます。
チャンスがあれば、海外で働く仲間にアクセスしてみるのはいかがでしょうか?
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http://www.anego.biz/
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■■ 上田雅美 [株式会社アネゴ企画・エクゼクティブコーチング・組織開発支援]
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