「リーダー」になることはできるのか?
最近ニュースでしきりに取りざたされているのが、鳩山総理のリーダーシップの有無について。
先日は某ニュース番組が新橋でインタビューをしていましたが、読者の皆さんはどう思いますか?
政権をとったばかりの頃はなかなかの勢いだったような気もするのですが、今はちょっと元気が
無いようにも見えますね。
私個人としてはリーダーの資質はいろいろあれど、やっぱり元気なのが一番!
表情や声のインパクトや選ぶ言葉などのプレゼンスからでも、ビシッとしていて~!!などと
テレビを見ながら思うんですよね。
ちなみに、asahi.com様の調査によるとこんな記事がありましたよ。
リーダーは、、「決断力」「判断力」「実行力」「統治力」「政治力」名のだそうですね。
なるほどー!
「総理に指導力」回答ゼロ
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000001005210003
ビジネスパーソンのみなさんが読んでくださっているのであれば、リーダーといえばプロジェクトの
リーダーのような立場のことを指しているでしょうか?それとも、個人の資質について話している
ような気がしていますか?
これまでは「リーダー」というと、何か特別な人が生まれついての資質をもっているからできる
という考えが主流だったと思いますが、近年ではリーダーのスキルの研究が進んだことにより、
「リーダー」と呼ばれている人の能力やスキルやプレゼンスについて「向上できる」「開発できる」
ものであると考えられているようです。
そんな中、「行動の変容」や「学習の機会」を提供することができるコーチングとの相性が
注目されています。
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ドナルド・シェーンは、名著Educating Reflective Practitionerのなかで次のように力説する。
複雑な実践の場で生き抜くための知恵は、「教えられる」だけでは身につかない。それより
実際の経験のほうがものをいう。必要なのは、学習者に「その職業の流儀」を伝え、彼らを
「正しい教え方」で導くことのできる指導者である。この人たちがそれぞれの目的や方法に
もとづいて、学習者が本当に学ぶ必要のあることを見極めればよい・・・。
さらに、シェーンは記す。「そして、実践と優れたコーチング技術にもとづく学習経験に
ついて、研究すべきだ。たあし次の考え方を前提にすること。『演習やコーチングの
プロセスは、理論的に構築できる。限界はあるにせよ、理論によって解き明かせる。』
この研究には、できるかぎりたくさんの事例を集めると良い」
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リーダーシップは教えられる(シャロン・タロッツ・パークス:著)より
今、世界中で慢性化したリーダー不足なのだそうです。
単純に働き手の不足といった問題なのかもしれません。
ビジネス上の立場としてリーダーとなる場合においても、「人を動かし結果を出す」
「チームやプロジェクトの中で知識や体験によって人を成長させる」ということが
求められてます。
天性の資質があるかないかなどといっている場合ではないようです。
「そういう人がいたらリーダーになってもらう」ということではなく、積極的にリーダーと
なりうる人材に目をつけ、開発し、現場でその力をふるって成果や結果を残してもらう
ということをし始めているのだそうです。
そういう背景から、今の時代では「リーダーになることはできる」時代になってきたの
だそうです。
ということでみなさん。
「あなたがリーダーとして開発したいスキルや能力には、どんなものがありますか?」
次回はそのことについても考えてみたいですね!
コメントにぜひお寄せいただければ嬉しいです。
上田雅美(@Anegokikaku)
【Diary】
アネゴの日記 http://blog.goo.ne.jp/cs_jenniffer/
【Interview】
三十記~30歳になるまでにすること
http://www.honeymud.com/30days/2007/11/no00_4.html
【Books】
「システム開発現場のファシリテーション 」(技術評論社)
【Project】
◆「IT開発現場のリーダー塾」・「女性管理職のアネゴ塾」主催
http://www9.atwiki.jp/anegokikaku/