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もう15年も前ですが、飲んだ帰りに必ず立ち寄っていたラーメン屋がありました。
5人も座ればいっぱいになる小さな店ですが、美味しくて必ず飲んだ帰りには立ち寄って食べていました。
ある日、夕方にふと思い出して、「酔っ払って味覚が薄れている状態でもあんなに美味しいのだから、きっとシラフだともっと美味しいだろう。」と思い、そのラーメン屋に立ち寄りました。
ところが、いつもはあんなに美味しいラーメンがまったく美味しく感じませんでした。
今日はダシを失敗したのかな、と思うぐらいあのコクのあるスープがちっとも美味しく感じられませんでした。
翌日、いつものように飲んで帰りにそのラーメン屋に行くと、相変わらず美味しく食べれました。
何回かそんなことを繰り返し、その店は酔っ払った客に最も美味しくなるように味付けをしているのだと分かりました。そしてそのあと転勤となりその店にも通わなくなりました。
先日、15年ぶりにその店の近辺に行きました。周りのビルや昔あった飲み屋が様変わりしており、おそらくそのラーメン屋も無くなっているだろうな、と思いながらうる覚えの現地に行ってみると、なんとしっかり健在しており、小さなカウンターだけの様子はまったく昔のままでした。
「ターゲットを絞り込んで、そのターゲットのニーズをとことん満たす商品を提供する。」
普段、ビジネスプラン作成の際に言い続けていることを、このラーメン屋はしっかりと実践しているからこそ、長年にわたって生き残ってこれんたんだな、とつぐづく感じました。
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