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EメールマーケティングをビジネスにしているEメールマーケティング・サービス・プロバイダー(ESP)は、ルールに基づいて迷惑メールにならない方法でメールを大量に配信している。

一方、スパマーと呼ばれる迷惑メール配信業者と委託者は受信者の感情を無視して土足で自宅(メール受信箱)に入り込もうとする。メールを配信するネチケットやルールなど最初から無視している。


スパマーは、ルールを無視した行為により悪人となっている。スパマーを悪人にしないためには、いくつかの技術のハードルを乗り越える必要がある。

■スパマーを悪人にさせない方法(Goyat.biz提供

(その1)

一番簡単な方法は、スパムメール配信行為がビジネスとして成立たせなくする事だ。これは、今後、完全なホワイトリストでのメール送受信環境が出来上がれば可能になる。

受信者のホワイトリストに入っていない送信者メールアドレスは、ゴミ箱に直行してしまうためメールを配信しても届かない。それが、スパマーとその委託者に伝わればビジネスとして成り立たなくなる。

これを可能にする方法がある。広まるにはまだ時間がかかるだろう。

(その2)

スパムメールをエンターテイメント化させる。受信したスパムメールデータを使ってメールソフト上でゲームが楽しめるようにする。スパムメールの内容を音楽にコンバートして面白い音楽を楽しめる仕組みがヨーロッパのあるサイトであったのを記憶している。

コンセプトは、受信したスパムメールを再利用してメールを読むのではなくデータをゲームや音楽などにコンバートさせて楽しむ。

スパムメールを受信しても受信者が楽しめれば良いからだ。そんな仕掛けのあるメールソフトが生まれてくれば解決できる。

(その3)

究極のスパムメール発行者は、実は、究極のEメールマーケター(ESP)だ。スパムメールを迷惑メールだと感じる人にメールを配信しているから問題が発生する。

ESPも同じ間違いをしている場合がある。読者のパーミッションの賞味期限が切れているのにメルマガを配信し続け、メルマガ解除の方法が難しいがためスパムメルマガになっている場合がある。

スパムメールのコンテンツを求めている人だけにメール配信が出来ればスパマーは、Eメールマーケターに変貌する。賢いスパマーは配信システムとメールリスト構築で出来るだけニーズに合った人だけにメールを配信しようとする。

ほとんどのスパマーは、そのような努力をしていない。ネットでかき集めたメールアドレスに大量配信しているだけ。知恵は要らない。一番簡単な方法だ。

これからは、スパマーの世界でも「質」を問われ始める。どれだけ受信者のニーズに合うリストを持っているかどうかの競争だ。これにより単価が変わってくる。

米国では、メールリストの売買が合法になっている。リストの買い手はリストの質をみて価格交渉をする。日本は、メールリストの売買が禁止されている。

受信者のニーズを満たすスパムメールを配信できるならばそれは迷惑メールではなくなる。ターゲティングができるメール配信システムと受信者のニーズがわかっているメールアドレスリストがスパマーにあれば、配信するメールは迷惑メールになる可能性がすごく小さくなる。

メルマガの世界もリストの「質」、スパマーの世界もリストの「質」に向かっている。メールアドレスの数に頼るよりもいつもメールを読んでくれる読者をいかにして見つけるか、育てるかだ。

吉田@Goyat LLC http://goyat.biz (メールマーケティング情報と相談サイト)& http://modx.as0.biz  (Joomla CMSでサイトを3日で構築)です。

吉田憲人

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プロフィール

吉田憲人

吉田憲人

Goyat LLC(ゴヤット合同会社)代表社員。オープンソースCMS Joomlaを使った中小企業向け情報発信ツールサービスを展開。お客様に見つけてもらえる仕組みと方法を支援。ホームページを自社で運営したいという中小企業に最適なソリューションの構築とコンサルティングを行なっている。

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